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コンビニの無人店舗化で一番利益を享受できるのはコンビニオーナーか

ファミマ、取り扱い点数そのままで無人店1000店展開へ

これまでは店舗に人の常駐を求める規制が足かせになっていたが、20年にルール改正されたとか。ファミマは24年までに約1,000店舗無人店舗を出す。取り扱いは3,000アイテム。

どんな仕組みでやるのか?何がポイント?

TOUCH TO GOのノウハウを使う。
・出店コストは従来の数千万円から2割高い。2,000万円だとすると240万くらい高いということか。
・荷受け、商品補充以外は店員が不要になり人件費を大幅に減らせる。
・FC加盟店において人件費は営業費用の6割を占める。

コンビニの無人化って誰にとってどんなメリットがあるの?

コンビニの無人化が誰にとってどのくらいの影響があるのかが知りたくなってぱぱっとリサーチと計算をしてみる。

数字で計算するために、ググって2つの記事をさっと見つけた。コンビニ各社のリサーチは一切しておらず、各社のオリジナルにはあたっていないでの正確性は低いですが、ざっとした計算なのでご勘弁を。

ファミマの1店舗あたり売上は月約1,500万円

まず、ファミマの売上を調べると下記の記事が出てきた。

ファミマの一日あたり店舗売上高は48.9万円。月だと1,467万円ほど。

コンビニオーナーの利益構造ってどうなっているの?

次に、コンビニの店側の利益を知りたかったので、それを調べる。

https://www.fc-convenience.com/archives/175

1ヶ月の売上・・・1,500万円
①総荒利益高
1,500万円(売上高)-1,030万円(原価=売上のおよそ68.7%)=469.5万円
②フランチャイジー収入
469.5万円(総荒利益高)-251.7万円(ロイヤリティ)=217.8万円(フランチャイジー収入)
③店利益
217.8万円-193.9(店営業費=人件費や光熱費など)+8.1万円(見切・処分品の一部負担)+12.8万円(光熱費の一部負担)=45.8万円(店利益)

コンビニ無人化は、コンビニオーナーの人件費削減に大きく貢献しそう

こうして見ていくと、コンビニの無人化は、店の利益、更にその中のコストで、店営業費のうち人件費をカットできることがメリットということがよく分かる。

無人化に伴う増加コストだけをみれば、オーナーは3ヶ月で回収できる?

日経の記事においては、営業費の6割が人件費でとても重たい。上記の記事を踏まえて計算すると、193.9万円の6割(193.9*0.6=116.34)の116.34万円が人件費。荷受け、商品補充スタッフ分のコストでざっと26万強とするとそれを除くと90万。記事内の240万追加投資かかるとしても、240/90で2.66だから、3ヶ月で回収できる。

コンビニ無人化でオーナーの利益は3倍に拡大。ただFC本部は原価とロイヤリティに上乗せして利益を取ると思われる

その後は、90万が毎月店利益に貢献するとすると、45.8万円から135.8万と一気に3倍に増える。当然、本部は原価に乗せたり、ロイヤリティを上げたり、するからここまでは店側に残させないとしてもこういうインパクトがある話ということですね。

無人店舗で一番利益を享受できるのは店側でありフランチャイジーであることは間違いないとは思えますね。


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