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発達が気になる子の幼稚園選び

幼稚園選びに苦労した経験から、発達がゆっくりな子や発達障害の子向けの幼稚園選びのポイントを私なりにまとめてみました。


1. 幼稚園のカリキュラム内容

お勉強園かのびのび園、どちらが自分の子に合うのか迷うところですね。

我が家はカリキュラムがぎっしりあるような園だと子供かついて行けるか不安だったのであえて選択肢から外しました。

運動会シーズンになると、幼稚園の運動会の練習を見学してみるという方法もあります。
年少から運動会の練習があまりに厳しそうな園は行き渋りの原因にもなりそうなので避けました。逆に年長の運動会になると就学準備のためある程度の完成度を目指すので厳しさが出てくるのは仕方ない面もあります。

指導する先生の声かけや、練習についていけない子にどう対応しているかという点に注目して運動会の練習をチェックしてみると少しは園の雰囲気がわかるかもしれません。

2.プレ幼稚園や園庭開放に通う

入園前のプレ幼稚園や園庭開放はその幼稚園が子供に合う幼稚園か確認できる絶好のチャンスです。

参加する際は可能なら先生方に発達の遅れや困りごとについて相談しましょう。

入園後に集団行動が取れなくて退園を迫られるケースや、プレに毎回通っていたのに入園を断られるケースは実際にあるため、園に子供の発達について相談せずに黙っておくのはあまりお勧めしません。

プレからの持ち上がりで入園枠が確保できる場合もあるので、気になる幼稚園は早めに問い合わせするのが吉です。

3.発達に遅れがある子供を受け入れている幼稚園かどうか


私立幼稚園の場合、どの幼稚園が発達に遅れのある子を受け入れているのかわからないという場合が多いと思います。療育に通っている場合は先生に相談することも可能かと思いますが、私が公的機関に相談した時は「斡旋になってしまうので私立幼稚園については自分で探して貰うしかない」と言われてしまいました。

結局は一軒一軒電話したり、説明会に直接出向いて聞きました。

受け入れに好意的な園ですと、願書配布前に事前面接を行ってくれる園は複数ありました。

多くの幼稚園に問い合わせをした私の個人的な感想ですが、外国籍の児童も受け入れている園は比較的多様性を重視していて、発達障害に理解がある園が多かったです。

一方で、入園条件に「両親のどちらかが日本語を理解できること」など日本語が喋れることを掲げる園は発達障害のある児童の受け入れをあまり行っていませんでした(あくまで私が問い合わせた経験の話なので、個人の感想程度に留めてください)

4.療育に通う子が在籍しているかどうか

療育に通う子が園に在籍しているのか、在籍している場合は一学年に何人ぐらい在籍しているのかを確認しておきましょう。ある程度療育に通う子の受け入れ実績がある幼稚園だと発達障害に関する理解や知識がある先生がいる可能性が高くなります。

また児童発達支援施設などの訪問支援を園が受け入れているかどうかも確認しておくと良いでしょう。

5.加配制度が使えるか

幼稚園によっては集団行動が難しいと判断された園児に対して先生を配置する制度が使えることがあります。

子供が集団行動に適応できるか不安な場合、加配実績のある幼稚園だと多少安心できるかもしれません。

しかし加配という言葉はSNSでよく聞くため、私は簡単に加配がつけられるのだと勘違いしていました。私が実際に10園近くの私立幼稚園に問い合わせたところ、加配制度が使える幼稚園は私の地域には1つもありませんでした。あくまで私の住む地域の話ですが、加配制度は私立幼稚園よりも保育園の方が利用しやすいようです。

6.公立幼稚園も視野に

通園可能範囲に公立幼稚園がある地域なら、公立幼稚園を視野に入れるのも良いかもしれません。公立幼稚園のメリットは入園を断られたり退園させられる可能性が低いことです。

一方で、公立幼稚園は予算の関係上人員を簡単に増やせない場合があります。私の近所の公立幼稚園では入園した後に集団行動が取れない児童に親子登園をお願いすることもあるそうです。

7.学区や距離にこだわらない

自宅から近い場所に発達の遅い子を受け入れている幼稚園があればベストですが、私はバスで通園可能な範囲は全て候補に入れるぐらいの気持ちでいました。

私はまず、子供と朝と午後の時間に散歩に出掛けて家の前を通る幼稚園バスを片っ端からメモしていました。そうすると案外遠くの幼稚園からもバスが出ていることがわかりました。直接バスを観察すると「A幼稚園は午前保育が多い」「B幼稚園は課外後にも園バスがある」などの情報が見えてきました。

うちの息子の場合、乗り物が大好きだったので、園バスに乗って幼稚園に行くことによって気持ちが切り替えられるメリットがありました。

また、私自身プレ幼稚園の時に直接送迎が向いてないなと思ったことが何度かありました。
それは送迎の際に他の子の発達を目の当たりにして自分の子供と比べて落ち込んだことが何度かあったからです。

一方でバス通園は子供の園での様子がわかりにくいというデメリットもあります。

私の住む地域の場合、保育園組は同じ近所の園に通う子が多いですが、私立幼稚園に関しては案外バラバラで4〜5km先までバス通園している子は珍しくありません。
学区外の幼稚園に行くと小学校上がる時に知り合いがいなくて大変なのでは?と心配しましたが、それよりも希望する幼稚園は自分の子供が安心して力を発揮できる環境かどうかという視点を優先する方が大事だなと今では思います。


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