無題

年金のもう一つの真実

1.GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)ってなに?

2.メディアで報じられない真実

3.年金のもう一つの真実

今回のコラムは年金問題についてです!
日本の問題は?と聞かれたら、一番に年金問題が出てくると言っても過言ではないですよね。
年金に対して、将来は貰えなくなるんじゃないか、払い続けても意味がないじゃないか、、、
といったネガティブなイメージだと思います。

一般的にネガティブなイメージになりつつある「年金」
実は年金が運用されていることを知っていますか?
この年金を運用しているのが、GPIFという独立行政法人です。

GPIFは一体どんなことをしているのか、運用成績はどうなのかを含め、わかりやすくお話していきます!

GPIFってなに?
GPIFとは、年金積立金管理運用独立行政法人(Government Pension Investment Fund)の略称です。
舌を噛みそうな名前のGPIFを簡単に説明すると、毎月払っている年金を運用している組織です。
私達が毎月支払っている厚生年金または国民年金は、GPIFによって管理・運用されています。

ポートフォリオ(運用資産の構成)は、以下のようになっています。

https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%という構成になっています。
しかし、GPIFは2015年に、5.3兆円の損失を出してしまいました。
私達が毎月支払い、将来受け取れるはずの年金が、5.3兆円も消えてくなくなってしまったのです。
あなたは、これを聞いてどう思いましたか?
「とんでもないことをやらかしてくれたな!」「資産運用は危ない!」
といった危機感を覚え、GPIFやその上にいる政府に批判的になりますよね。
では、次の事実を聞いたらどう思うでしょうか。

メディアでは報じられない真実
2015年に5.3兆億円の損失を出したのは事実です。
ですが、下の図を御覧ください。これもまた事実です。

                                   https://www.gpif.go.jp/
確かに、2015年には5.3兆円の損失を出しましたが、2001年から2015年までの運用成績は、45.4兆円の利益なんです。
つまり、利益5.7兆円が45.4兆円になってしまった、ということを、多くのメディアは「年金5.3兆円の損失」という報じ方をしたわけです。
これが意図的なのかどうかは別として、ミスリードが起こるのは間違いありません。
こうなってくると、新聞やテレビなどのマスメディアの情報を鵜呑みにできないですよね。

現在の運用状況


   出典:年金積立金管理運用独立行政法人 https://www.gpif.go.jp/                     2015年の損失は回収し、それを大きく上回る収益を実現しています。
だからといって、年金は安泰だ、というわけではありません。
年金問題の本質は運用による損失ではなく、年金システムですので、運用成績が良好だからといって根本的解決にはなり得ないのは言うまでもありません。

どうやって学ぶべき?       

本、セミナー、ブログなどいろいろな勉強法がありますが、ブログはおススメしません。
というのも、情報に信憑性が持てないからです。
本はどうでしょうか?
数もたくさんあり、有名な池上さんの「知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書) 」や経済学者・竹中平蔵氏と人気クリエーター・佐藤雅彦氏の本、「経済ってそういうことだったのか会議」が有名ですよね。
上記の二つは読んでみて損はしないと思います。

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