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古きは土に還り未知なるものに期待すること

安心するのはまだ早いかもしれないけれど2020年からの1年半、本当に激動でした。この国に起こったこの100年間のグダグダを早回しで見ているような1年半でした。

さて、いきなりここで話はゲームになるのですが、20世紀を代表するゲームの名作、クロノトリガーは時空を超えたキャラクターが短期間に原始時代から朽ち果てた未来まで時間旅行するというゲームでした。冒険の後半で走馬灯の話がチラッと出てきます。これは地球の走馬灯なのではないか、そして未来を変える可能性を持ったキャラクター達に何とかしてもらおうとその記憶を見せているのではないか。そんな印象的なシーンがありました。

そして話は現実に戻ります。

今まで大変な事が起こったときと言うのは、得てして大きなポジティブな変化をもたらしたました。これはひどい事になった、、、となってから散々言われた事でもありますが、ペストがルネサンスを産み、第二次世界大戦がコンピュータを産み、冷戦がインターネットを産み出しました。最近ではリーマンショックがブロックチェーンを産んだというのも記憶に新しい事だと思います。同時多発テロの元となったいう悲しき現実もありますが、地下鉄サリン事件があったからこそ、公共交通機関の安全は守られ、阪神大震災があったからこそ耐震に対しての意識は大きくなった事でしょう。この世の地獄と思われた東日本大震災も、先の震災が無かったら地震の物理的ダメージも加わり、あのレベルでは済まなかったのかもしれません。

一部の識者では結局この国は何も変わらないとも言われています。結局スピードを増すのは中国だけじゃなかったとも。確かに元に戻ろうとする力はここまで大きいのか、変わりたくないという現状維持への圧力はここまでにも大きいのかと良くない意味で驚いたのも否めません。

2011年に抱いた、本当に酷いことが起きてしまったけれど、ここをきっかけに変われるかもしれないと言う小さな希望と打ち砕かれた10年間のどうしようも無さは忘れるに忘れられません。

今回もそうなる可能性の方がきっと大きいでしょう。

見て見ぬフリをしていた弱点が炙り出されました。氷河期世代は本当に大変な事になっています。貧乏クジな世代と言われても何も言えません。

それよりも少し下の世代なのですが、幸運にも大きなダメージを追う事なく無事に今でもこうして明日の食事にも寝床にも困らず、こうしてくだらないものを書くことができています。

国は大きな大きな負債を背負うことになるでしょう。三島由紀夫が国を憂いたというのもわからないでもありません。

老害と罵った年齢には否が応でも差し掛からなければなりません。どんなにアンチエイジングをしたとしても、時間は一方向にしか流れないのだから諦めるしかありません。

自助、共助、公助。この順番が正しいとは思いません。それでも、せめてウチらの世代はウチらで何とかするので、次の世代にツケを丸投げするような事はしたくない。これからどんどん人口は減っていきます。我が屍を越えてゆけ、そんな大それた事ではありません。そもそも越えていく人たちに失礼でしょう。新しいというのはそれだで正義であり、強さでもあります。次の世代は現役世代の敗者復活戦ではありません。自分たちにできることと、100年先、1000年先を考えて老い先短い人生を再設計して行くこと。

そんな事をつらつらと考えた日曜の午後でした。

★noteにまとまる前の思考のかけらはTwitterにあります。


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