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「CHORD QUTEST」 USB DAC

小さくても高性能なQUTEST

私のオーディオシステムの音を語る上で最も重要な存在です。

2段目中央のQUTEST。片手で簡単に持てるほど小さいのです。

W160 × H42 × D72 mmのコンパクトボディ。5V , 1Aで動作する燃費の良さ。
この小さい筐体からは想像できない程の高音質。優秀な諸特性。
そして何よりも私が惹かれたのは「音色の美しさ」

AudioSienceReviewの記事を読むと、かなり高い評価を得ていることが分かります。最もオーディオにおける音質は、これらの測定で全てが決まるわけではないのですが、ある程度の指標になり得ることもまた事実であります。
背景ノイズが-150db付近で抑えられており、SINADも114dbと優秀な部類です。

クリアで迫力ある現代録音も、「濃い演奏の」古い録音も楽しみたい

CHORD QUTESTで私が最も気に入っている点は、諸特性が優秀でありながら、録音の良し悪しを上手くカバーして破綻のない音に仕上げてくれることです。

1957年の録音

高性能を追求した機器やセットアップでは、最新録音を精緻に鳴らすことが出来る反面、古い録音の再生では粗が出過ぎて厳しい、ということが往々にしてあります。
現代録音のスケール感の大きさ、クリアな音質も楽しみたいし、古い録音にはその時代の良さがあります。ライブラリの中でなるべく「音質的に聴くのが辛い」音源が出てこないようにしたいのです。

弦楽器の魅力を存分に引き出してくれるDAC

元々はピアノの音が好きでクラシックを聴き始めましたが、QUTESTを導入してから弦楽器が非常に魅力的に感じられ、気が付くと音源もヴァイオリンが主役のものを選ぶようになっていきました。
それはこのDACが元々持っている「音の色温度」が、若干ニュートラルよりも暖色系であることが影響しているのでしょう。私にとって一部の機器は寒色系(8000Kぐらい)に感じ、QUTESTは5000Kという感じ。

より高音質を追求したいなら、電源に拘りましょう

電源入力がMicro-USBプラグで制約はあるのですが、電源に寄る音質変化はかなり大きいので、色々試してみると良いでしょう。元々質感が柔らかく滑らかなQUTESTですが、スイッチングの付属ACアダプタが排除されることで、よりその特質がしっかり発揮されるのが分かります。


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