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争いは同じレベルの者同士でしか発生しない(今週の試合の振り返り)

今週も試合をやっているぞ(投槍)。スコアはこれだ。

先にボールを手にしたパッカーズ (Green Bay Packers) は最初のドライヴからアクセル全開。ファーストダウンを立て続けに奪取すると、4th & 1 からラッシュが見事に止まってターンオーバー。
いっぽうのチャージャーズ (Los Angeles Chargers) も直後に 4th & 4 からパスを投じる強気のコールを入れるもレシーバーがドロップしてこれもターンオーバー。グリーン・ベイも返す刀でわずか 3 スナップ 90 秒でパントを選択、負けているチーム同士、否が応でもグダグダを予感させる立ち上がりとなった。そして、この予感は正しい。

チャージャーズのセカンダリは噂どおりのガタガタ具合で、最初のドライヴでボーサ (Joseph Anthony BOSA; #97) を失ったのも明らかに響き、ラヴ (Jordan Alexander LOVE; #10) のパスは面白いように通ってキャリア最多のパス獲得ヤードを記録した。インターセプションなしで複数のタッチダウンパスに成功――これは第 2 週以来のことだ。危なそうなパスもほとんど飛ばなかったと思う。完璧なプレイアクション (play-action) から距離の足りないパスが飛んだのは見たが。

しかしラッシュのほうはリード (Jayden Kevon REED; #11) がジェットスイープ (jet sweep) から 32 ヤードを稼いだホームラン以外はあまり機能したとはいえなかった。
しかもジョーンズ (Aaron LaRae JONES; #33) とエマニュエル・ウィルソン (Emanuel Dashea WILSON; #31) を相次いで故障させてしまった。次の試合は木曜なので間に合う見込みは薄く、完全に手詰まりになるのがすでに目に見えている。今となってはテイラーを欲しがったのもうなずける話だったか?

それにしても哀しみをおぼえるのは、ラヴとしてはほとんど満点のパフォーマンスを出したにもかかわらず 23 点にしかなっていないことと、もしチャージャーズが起こした大量のドロップやスリップの数がもういくらか少なかったら勝者は逆だったことだ。
わかりやすいポカとファンブルを連発したチャージャーズに対して、パッカーズはフィールドの中央を幾度もガラ空きにしてハーバート (Justin Patrick HERBERT; #10) に 73 ヤードも走らせた。「そうはならんやろ」という声が聞こえてきそうだが、実際になってんだからしょーがねーだろ。このチームの守備は「好き放題に投げられる」か「好き放題に走られる」か「好き放題に走られるし投げられる」かの三者択一だ(他はない)。
本当に単なる興味だけれども、この守備陣をラマー (Lamar Demeatrice JACKSON Jr.; #8) やハーツ (Jalen Alexander HURTS; #1) が料理したら何ヤード出せるだろうか。試合がなくて助かるな。

虚しさばっかり見つめているのもなんだから、ちょっと楽しかったプレイでも貼っておこうか。クラフト (Tucker KRAFT; #85) のキャッチとハードル。彼はドラフト 3 巡目の新入り TE だ。

6'5'' の大男が宙を舞って、かろやかなステップを披露している。しかも速い!
タッチダウンではない(足が出た)とおそらくわかっていたとは思うが、ものはついででランボーリープ (Lambeau leap) も成功させた。あれ簡単そうに見えるけど、身体能力オバケたちだからそう見えるだけで、実際はかなり難しいらしいよ。次は正真正銘のタッチダウンで見たいものだね。


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