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オタバロのまち・キチュア語

ちょっと懐かしさを感じる音楽・・
フォルクローレというジャンルで親しまれる音楽を聴きながらバスに揺られ2時間。

インバブラ山の麓にあるオタバロに着いた。
バスターミナルの真ん前にある面白いビルは忘れない。

バスを降りると・・
スペイン語よりもなんかコロコロっとした
可愛らしい言語が聴こえてくる。

これがオタバロの人たちが使う「キチュア語」。
インカ帝国の末裔オタバロ族。

でもね、南米大陸の広大は範囲に勢力を及ぼしたインカ帝国ですが、
その範囲を広げるために利用したのが「キチュア語」で、
その言語しか影響を与えることができなかった。

つまりインカ帝国のキチュア語以外の文化は、
この地域の先住民族には伝わらなかった。

インカの文化は、この地域の先住民族を征服することができなかった、
という捉え方をする文献もある。

キチュア語以外の文化・・
例えば、生活の仕方はインカ以前に伝わってきた諸民族に
代々伝わってきたものなのである。

キチュア語は、日本語と文法がとても似ていて、
助詞を使って言葉をつなげて文にする。
並び順も一緒・・
簡単に言えば、単語覚えちゃえば、
日本語文の組み立てと同じように言っていくだけ!

スペインの征服で、キチュア語で単語が失われたり、
存在したりしないものは・・スペイン語を使う。
スペイン語なしではキチュア語は自立できないんだな・・"

スペインのものと
それ以前のものが融合している
言い方変えれば、共存している。
そして、お互い無しでは居られないところも。

ひともそうだよね?
自分になくて、誰かにあるものは頼っちゃえばいいし
自分にあって、誰かになければ自分のものを差し上げる。

この地で このインバブラ山の雄大さは
自分の心を少しずつ、なだめ静かに落ち着かせ、
広い心を持つように構えていろよと言わんばかり。

現地でこの時に入手した貴重なキチュア語とインティライミの文献冊子を紛失中。
探していたら、これまた以前に探していた貴重な人々の生活の写真が出てきた。
何かを得るには、何かを失う。なのね・・笑

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