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一橋・医科歯科の授業を受けた感想(四大学連合)

東工大は、一橋大学・東京医科歯科大学・東京外国語大学とともに四大学連合という協定を結んでいます。学生は四大学連合複合領域コースという課程で、他大学の授業の一部を履修することが可能です。

他大学の授業を履修登録すると、学生証の取得が可能になり、図書館や食堂などの施設利用も可能になります。以前、一橋大学に行った話をnoteに書いたのですが、今回のnoteはその続きです。

私は、「総合生命科学コース(外語大以外が加盟)」というコースに所属し、一橋と医科歯科の授業を受けました。感想と四大学連合の制度について書いていきたいと思います。

四大学連合では、他大学のすべての授業から履修したい科目を選ぶことはできません。受講可能な科目が指定されており、そこから選びます。特に一橋の科目はただでさえ少ない上に、年度によっては休講の可能性もあります。履修計画が狂う可能性もあるので注意が必要です。

また、医科歯科大の科目は、四大学連合の要項にも注意があるようにかなり変則的な時間割です。普通は何曜日の何時間目に授業あると決まっているものですが、医科歯科の科目は決まっていません。集中講義の場合もあれば、バラバラな日程の可能性もあります。
例えば、私が受講した薬理学という授業は、初回は水曜日でしたが、2回目は金曜日、3回目は水曜日、4回目は火曜日、…と曜日固定すらされていません。東工大の必修と被らないように慎重に履修計画を立てる必要があります。私はZoom2窓をしたこともありました。

刑法(各論) 一橋大学

一橋大学では、刑法(各論)という授業を受けました。
この授業では六法のうち、刑法を学びます。法律の授業は総論という授業と各論という授業があるのですが、具体的で親しみやすい各論から学ぶことが普通なようです。
法学部だとポケット六法(携帯版六法全書みたいなもの)を持っていることが前提みたいです。私は毎回条文をネット検索していました。

刑法の各条文について、立法経緯、ほかの法律との差異、実際の判決を学び、それを踏まえて具体的なケースでどのような罪に該当するかを学びます。科学系のカタカナ多めの文章と違い、法律関係の言葉は漢字が多いです。難しい日本語も多いです。理解するのは難しかったです。

東工大の文系教養にありがちなお気持ち表明はほとんどなく、現実のケースに論理的に法律を適用させるところが良かったです。

評価は小テストと課題と期末テストで行われました。小テストは半分くらいの正答率でした。

課題は架空の事例から登場人物の罪とその根拠を列挙するものでした。誰にも頼れないのできつかったです。

期末テストも課題と同じく架空の事例から登場人物の罪とその根拠を列挙するものでした。持ち込みは小型六法(ポケット六法など)のみです。小型六法は役立つのですが補助的な役割なので結局今までの授業内容をしっかり覚えている必要があり難しかったです。

授業の感想とは別ですが、一橋の授業を受けるうえで東工大ポータルは使いません。一橋版教務ウェブに当たるCELS、T2SCHOLAに当たるmanaba、Google classroomを使います。
manabaの小テスト機能はT2SCHOLAと同じくらいの使いやすさでした。授業動画と講義資料配布を行うGoogle Classroomはログインのしやすさの面でT2SCHOLAより少し使いやすかったです。

成績発表は東工大より一週間ほど遅かったです。評価はCで落単ギリギリでした。一気に4単位分回収できたのはかなり嬉しい。私が所属している総合生命科学コースは一橋・医科歯科でそれぞれ4単位取る必要があるので
これで一橋の分は取り終えたことになります。

薬理学Ⅰ・Ⅱ

医科歯科大では、薬理学I・IIという授業を受けました。

医科歯科の授業を受ける時ももちろん東工大のサービスではなく医科歯科の学修サービスを使います。医科歯科版T2SCHOLAにあたるWebclassのIDが与えられます。正直言って使いにくい…PDFファイル開けるのに「このファイルを閲覧しますか?」っていちいち聞いてくるの面倒でした…
統合した後はT2SCHOLAを使いたいな…

一橋大学では学生証がもらえましたが、医科歯科では学生証がもらえません。また、Wi-Fiを使うのに必要なメールアドレスももらえませんでした。(申請すればもらえるのかもしれませんが、私はそこまで検証していません)
最終講義日まで使用できる図書館の利用証を発行することは可能です。5冊まで貸出できます。
追記(2024年4月5日):Wi-Fiは使用不可だそうです。別の科目を履修する際に確認しました。

この授業は看護師・検査技師になるための学生に向けた授業です。薬について広く学ぶ分野です。医科歯科の学生は資格を取ることが大きな目標なので、授業も試験を意識して実際の問題の話をされました。

教科書は必須でした。楽天ブックスにあって助かった。

授業は進みがめちゃくちゃ速いです。教科書にマーカー引いて先生の話をメモするだけなのにとても忙しい。

四大学連合での履修者は小テストは評価に含まないですが受験はしてくださいとのこと。〇×問題なので難易度は高くないですが、一回の授業で何十ページも進むので復習必須です。1、2問は問題文が英語です。

この講義は期末試験があるのですが、四大学連合での履修者は試験の代わりにレポート課題が出されました。2000~2500字で、国内未承認の新薬の使用の是非について、与えられた資料を基に意見を述べよというものでした。1か月ほど期間があったので余裕をもって提出できました。

東工大の成績発表から遅れること約2週間で教務Webに四大学で取った3科目の認定が表示されました。何の通知もなく追加されてました。

受講した感想

履修計画を立てるのが難しいとずっと感じていました。オンデマンドの一橋の授業は組み込みやすいですが、医科歯科の授業は変則時間割のせいで組み込みにくいかも。試験期間も東工大と違うので注意する必要があります。

私は研究室に配属されてから受講を始めたので時間を捻出することができました。

また、東工大より授業の内容が難しいと感じました。一橋の授業に関しては今まで勉強したことがない分野でいろんな法律の根底にある概念(?)・根拠を理解することが難しかったです。医科歯科は進度が早く、暗記すべき項目がかなり多いです。

他大学の科目は落単しても認定されてもGPAやGPTに影響は出ません。卒業要件の総単位数、CAP制の申告単位数のみ影響します。

単位を取るまでは少し面倒ですが興味を持った方はぜひやってみてください。

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