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#9 青年海外協力隊_語学

前回で1年目は終わりましたので、少しラグビーから離れて、今回は語学についてです。
以前、少しお話ししましたが協力隊への動機は、ラグビーより語学でした。
正直なところ、協力隊の活動時間と同等、もしくは以上にフランス語に時間、それとお金を注ぎました。そんな中でマダガスカルでフランス語習得について紹介します。

公用語

マダガスカルの公用語は2つあり、現地語のマダガスカル語とフランス語です。とは言っても、協力隊の活動範囲での使用言語はマダガスカル語です。ちなみにラグビー用語はフランス語でした。生活、活動していてフランス語を使うのは数字、レストランのメニューぐらいでした。そのため派遣前訓練で習ったフランス語より、赴任後に行うマダガスカル語研修の方が大事になってきます。
ちなみに教育システムの影響か、協力隊の活動における関わる多くの人はフランス語を喋ることができず、マダガスカル語のみです。また、マダガスカル語しか喋れないと、ある程度稼げる仕事が見つからないもの事実なようです。

フランス語資格

マダガスカルにはフランス政府公認の語学学校のアリアンスフランセが首都のみならず地方にも点在してます。そのため、フランス政府公認のDELF,DALFが資格として取得可能です。
受験費用も日本だとレベルによっては1万円から2万円しますが、マダガスカルだと高くても3,000円程でした。現地では高いですが、協力隊からすると破格の値段で受験できました。なので、1回の試験で異なったレベルを申し込みもできるので、ダメもとで高いレベルを受けたりもしてました。
開催回数も日本では年2回だと思いますが、マダガスカルは基本年2回の追加で1回あり、計3回でした。語学学校の人は年によるとは言ってましたが、任期中はすべて年3回ありました。
一方で受験環境は過酷、当然暖房がないので乾季の寒い時期に開催されれば寒さとの戦い。机も良くなくガタツキがあったり、写真の様な机でした。質問と問題が別ページだったり、文章作成では苦労しました。

基本は青ボールペンで回答記入
修正テープを持ってると、試験中でも席近くの人が貸してと大人気

勉強方法

個人レッスンで2人のマダガスカル人から受けてました。
1人は別隊員に誘われたイベントに行った際、知り合った英語の先生でした。本職は英語でしたが、フランス語も教えれるということで1日2時間を週4回。幸いにも先生としての仕事を辞めていた時期でみっちりでした。教科書はAmazonで購入してAlter Egoのシリーズを使ってました。試験前は同じくAmazonから購入したLe DELF 100% réussiteシリーズを使い対策しました。
もう1人は、マダガスカル在住日本人御用達のアリアンスフランセの先生です。今まで何人も日本人を教えてきたようで、こちらは基本的に2時間を週2回してました。授業内容は主におしゃべりと聞き取りでした。日によっては2時間おしゃべりで終わることもありましたが、そのおかげで大分喋るのには慣れました。この先生は試験官でもあるので、試験ではこの形で書き、喋れば良いよとのことでDELFの回答の雛形と注意点みたいなのも教えてくれました。

費用は二人とも2時間/回で45,000arで、当時の日本円だと1,500円ぐらいでした。たぶんアリアンスの先生については協力隊価格で、他の方はもう少し多めに払われてたと思います。赴任当初は語学学校の個人レッスンを頼みましたが、正確に覚えてないですが隊員生活が破綻するぐらい料金は高すぎでした。
他にも、土曜日は活動がないときは語学学校の集団授業に行ってました。こちらは計30時間で3,000円ぐらいだったと思います。正直、集団授業のみで習得するのは難しいと感じました。先生によりますが淡々と教科書を進めたり、生徒同士で会話させたりといろいろでした。

任期終盤の方は聞き取り強化のためPodcastでFranceinfo Junior 」を先生と聞いて、聞き終わった後に即興で内容に関して質問してもらってました。内容としては時事問題の専門家に対して子供たちが質問します。子供が話す言葉ゆっくりかつわかりやすかったので、他のフランス語音声に比べると理解はしやすかったです。一方で馴染みのないテーマだと理解するのは難しかったです。
ちなみに文法はNHK出版 これならわかるフランス語文法 入門から上級までが大変役に立ちました。特に間接会話法では必須でした。

住んでた家には勉強机がなかったので購入
ホワイトボードも購入

最後に

一日の流れとしては、実質毎日フランス語があったので、午前中は活動で、昼過ぎ帰宅、夕方ぐらいからフランス語レッスン、夜は自習みたいな生活でした。時間とお金を掛けたおかげか、約2年間でDELF B2(中上級者)まで合格することが出来ました。赴任直後からA1から受験初めて、その一つ手前のB1レベルまでは合格はすんなりでした。しかし、B2には苦戦、合格点ギリギリでした。ちなみに聞き取り、長文は足切り点数の少し上、雛型のおかげか喋る、文章作成が半分以上の得点でした。また、幸いにもB2の試験の聞き取り試験では、始まったイントロの部分で機材トラブルがありストップ。復旧作業中に問題文をしっかり読みこめたのが大きいと思います。B2合格後はDALF C1は2回受けましたがダメでした。

中間、最終報告もフランス語でやったり、現地語よりフランス語に全振りしてたので、現地語は任期終盤でも全然でした。そのため、協力隊の醍醐味みたいな現地人と仲良くやるみたなのは厳しいかったです。また、語学の才能はないほうなのでかなり時間が掛かったかなと思います。早い人では協力隊からフランス語を始めてDALF C1まで合格する人もいました。

帰国後はフランス語は当然のごとく使う機会はないので、レベルが落ちてるのは実感します。今はなんとか勉強を継続している感じになってます。
AISTSを選んだ理由の1つも、スポーツはもちろんですが、所在地がスイスでフランス語を再び学べる環境であるからです。


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