見出し画像

#3 青年海外協力隊_ヤマハとの活動

今回はかなり活動終盤の話で時系列が前後してしましますが、ヤマハ発動機さんとの活動を紹介したいと思います。

というのも、ちょうど「Blue Ties」という取り組みが記事になっておりました。浄水事業を行った地域でラグビー教室など普及活動を展開するプロジェクトのようです。

正式にプロジェクトとして始まったのは、2023年4月からと最近です。上記の記事を読む限り、活動当時も似たような活動をヤマハさんとしていました。ヤマハさんには様々な支援を頂きました。特に企業というより、担当者の方々が熱心に支援して頂いたと感じております。支援のきっかけなどは長くなりますので別の機会に紹介させて頂きます。


浄水事業について

ヤマハは浄水事業をマダガスカルでも展開されておりました。マダガスカルの国土は日本の1.6倍と広大です。地域によっては雨が全く降らなかったり、年中雨が降ったりと天候は様々です。ちなみに住んでいた首都アンタナナリボは雨季と乾季がはっきり分かれておりました。
浄水事業は主に水があるけど、飲み水に適さない地域で行っていたと思います。飲み水を確保するために子供、女性が遠くまでいくような感じです。なので、町、村といより集落に浄水装置を設置しているような印象を当時は持ったと思います。また、各家庭は水道もなければ電気も通ってなかったと思います。集落の近くに浄水装置を設置して、水を確保しに行く必要性がなくなります。


ヤマハ浄水装置
簡易メンテと電気なしで稼働するようです

短期ボランティアとの普及活動

2019年8月は、以前に要請していた短期ボランティアが派遣されており1ヵ月間活動を共にしておりました。ちょうど地方での短期ボランティアとの普及活動とヤマハ担当者の時期が合いましたので、浄水事業をしている2か所で普及活動をさせて頂きました。

国道から道をそれて普及活動の場所へ向かいます。集落の中には広い場所がありますが、お世辞にもスポーツができる環境ではありませんでした。そのような感じのコンディションですが、マダガスカルでは当たり前なので普及活動の開始です。参加してくれる子供たちはラグビーを知ってるわけでなく、ラグビーを教えるというよりラグビーボールでパスを回して遊ぶみたいな感じです。



すごく楽しんでくれているように感じましたが、一方で娯楽があまりないのも影響しているかなと感じました。マダガスカルにも日本で遊ばれているようなゲーム機器はありますが、遊べるのはごく一部だと思います。大多数の子どもたちは自分自身で空き缶などから玩具を作って遊ぶような感じです。サッカーボールすら自作なので、しっかりしたボールすら珍しのではないかと思います。当時、ヤマハの担当の方とは、数日後には子供たちは贈与したボールには飽きて違う遊びをしているかもしれない。けど、少しでも普及活動みたいなことで子供たちが外部と交流する機会を持って、非日常を楽しんでくれるのがこの活動の意味かもしれないね。みたいな会話をしたような気がします。

最後に

当時は「Blue Ties」という取り組みもなく、ヤマハの担当の方がチームに掛け合って頂いてボールなどを準備して頂いたと思います。さらに、事前に地元と調整をして頂いたと思います。単純にラグビー隊員として活動していたのであれば、国道から外れた小さな集落で普及活動をすることはなかったと思います。この活動を通じて、ラグビーというよりスポーツの価値を再確認できたかなと感じます。自己紹介でも記載しましたが、世界日記で情報発信したことで、得れた貴重な普及活動の経験うち大きな1つだと思います。

改めて貴重な経験をできたことに感謝したいと思います。ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?