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路上ライブの記録とYouTube。

2022年4月30日に初めて悠騎さんの路上ライブに行ってから、7月23日、10月2日、10月9日、10月29日、11月12日、12月4日、2023年4月8日と、これまで8回行かせてもらった。終電で行くため始発が来るまで帰れないので、電車で来るお客さんがいるときはいつも朝まで唄ってくれる。

その8回でたくさんのファンの人に出逢った。男性もいるし、女性はなぜか?みんな本当にキレイな人ばかり。そして、素敵な人ばかり。(残念ながら私は唯一の例外である。)

悠騎さんのファンは他にも関西だけでなく、全国各地にいる。路上に行きたいと思っても、様々な事情でそれが叶わない人もいる。そんな人のために、というわけではないけれど、少しでも多くの人に悠騎さんの路上での唄を聴いてもらえたら、という想いでYouTubeにファンチャンネルを立ち上げた。

動画を撮ることには慣れていないので、悠騎さんが唄っているところを一眼レフカメラに外部マイクを付け、三脚に立てた状態で撮っているだけの動画だけど、少しでも雰囲気が伝われば嬉しい。


路上ライブでは色んなことが起こる。その中で唄以外で印象に残っていることがある。
明け方、出勤の始発待ちだろう初老のおじさまがやってきて、端にある柱に腰掛けて悠騎さんの唄を聴いていた。3曲ほど聴き終わった頃、おじさまが「いやぁ!上手いわ!鳥肌バーっと立ったわ!」と少し興奮気味に話しかけて来た。その後、2回くらいそのおじさまとは会った。悠騎さんはそのおじさまと長らく話し込んで、すっかり仲良くなっていた。慣れないスマホを取り出して、私が作ったYouTubeチャンネルも登録してくれた。

そのおじさまが悠騎さんの唄をどう感じたのか私はわからないけれど、みんなと同じように感動し、心が動かされて声を掛けたんだろう。いくつになっても良いものは良いと感じ取れるおじさまの心も素敵だと思った。


私は路上に行く度に写真を撮った。何枚撮っても足りなかった。写真は一瞬しか記録できない。その一瞬を切り取って残せることが写真の良さでもあり、儚さでもあると思う。同じ写真を撮ることは二度とできない。

路上ライブが終わったあと、悠騎さんはいつも見送ってくれる。改札を過ぎて見えなくなるまで。私はエスカレーターを上って電車が来るまで、ホームのベンチに腰掛けて朝陽を見る。

幸せな余韻と少しの寂しさを抱えながら電車を待つ。そして、またここに来れますようにと祈りながら帰りの電車に乗り込むのだ。どんなことにも終わりが来る。だから、後悔しないように。

写真は一瞬を永遠にすることができるから、この大切な出逢いをカタチにしたい。いつからかそう思うようになった。そんな願いが「歌詞集」というカタチになって叶ったのはすぐのことだった。


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