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和やかなドライブと、出来事を“解釈”する力【チベット旅行記2】

こんにちは、yukiです。

昨日に続き、チベットでのお話です。

一応、下記の記事の続きです。
この記事だけ読んでくださっても大丈夫ですが、
よろしければ、ご覧いただけると嬉しいです。

今回は、

チベットの方々とドライブした話

出来事の解釈は
 自分に委ねられているという話

をしていきますね。

それでは、どうぞ!

冷たい雨

夜明け前の雨降る町

前日に、
たくさんの人に助けてもらって見つけた、
ヤチェン行きのバス(というか乗用車)。
予約は口頭というゆるさでした。

ドライバーさんは
「朝6時に、宿の前で待ち合わせだよ」
と言っていたので、

時間通り外に出て、
夜明け前の冷たい雨が降る中、
じっと待ちます。

待つこと45分。
誰も来ません。

50mくらい先にバス乗り場があるので、
気になってそっちに行ってみました。

すると1台車が停まっていて、
ドライバーさんが
「ヤチェン!ヤチェン!」
と叫んでお客さんを集めています。

昨日の人かな?
と思って近づくと、別の人。

「ヤチェン行くのか?
 もう出発するから乗りな!」

と言われます。

「45分待っても昨日の人は来なかったし、
 確実に出発できるこっちに乗ろう。」

そう思って、
乗ってしまうことにしたのです。

雰囲気の良いドライブ

他のお客さんは、
男性1人、
お母さんと小さな娘さん、
年配の尼僧さん(女性の僧侶)。
これで満員です。

エキゾチックな音楽が流れていて、
車内はノリノリな雰囲気です。

走り始めると、隣に座った尼僧さんが、
けっこう大きなパンをくれました。
お客さんの男性も、
パック詰めされた鶏肉をくれます。
小さな娘さんまで、ガムをくれました!

なんでこんなにくれるんだろう?!
僕も、みなさんにお菓子をあげました。

車に乗っている間、
お隣の尼僧さんはずっとマニ車を回し続け、
ときどきお経を唱えています。

マニ車の中にはお経の紙が入っていて、
1周回すと1回お経を唱えたことになるそうです。

マニ車

ちなみに、マニ車は、
上の写真のような小型のものから
数十人で回す巨大なものまであります。
大きいほど功徳があるのだとか。

休憩中、尼僧さんに、
「回しててね」
ってマニ車を渡されました。

ちゃんと回してたら、
戻ってきたとき、
嬉しそうにしてくれましたよ。

再会と、罪悪感

さて、町を出てしばらく走り、
山道に入りかけたところで、
まさかの渋滞

チベットでの渋滞

土砂崩れが起きてしまったようです。
土砂が取り除かれるまでの間、
みんな車を降りて歩いたり、
思い思いに過ごしていました。

そんな時、1人の男性が、
「おーい」
とこちらにやってきました。

なんと、
昨日予約していたドライバーさん…!

「どうして別の車に乗っちゃったんだ?
 約束したじゃないか!
 部屋まで呼びに行ったのに、
 誰もいなかったんだぞ!」

いや本当申し訳ない。
素直に謝るしかありませんよね。

本気で怒ってるわけではなく、
笑って許してくれました。

考えさせられたのは、

「見知らぬ土地で、
 約束してるけど来ない人を
 待つべきか否か」

あなたが僕の立場だったら、
どうしていましたか…?

待ち続けても、
本当に来なかった可能性も十分ありますよね。
目の前の状況に合わせて
臨機応変になるのが必要なこともあります。

しかし、いま思えば、
前日に約束した時点で、

「◯◯時までに来なかったら、
 別の車乗って行きますね」

と伝えておくことは出来たはず。

朝、バス乗り場の周辺で、
歩き回って彼を探すこともできたでしょう。

または、辺りのドライバーさんに、
「待っても来なかったから別の車に乗って行く」
ことを伝言してもらえたかもしれません。

いずれにせよ、僕の経験不足・配慮不足でした。

日本と違って、
「遅れるのは、当たり前」
ということも、
受け入れておく必要があったと思います。

関わる人も、自分も、お互いに
気持ちが良い旅をできるようになりたい、
と思ったのでした。

雪の峠越え、ヤチェンへの道


さて、1時間ちょっと待って、
土砂崩れは取り除かれました。

山の方に行くにつれ、
雨は雪に変わっていきます。

まさか真夏に雪とは!

GPSで標高をみたら4800mだったので、
当然といえば当然なのかもしれませんね。

途中、
雪の中にいたお坊さん、
寒そうでした…

雪の中の僧侶

雪に包まれた山道を越え、
車は平原に入っていきます。

ときどき、ヤクの群れ
道路を横断しているのですが、

えげつないほどクラクションを鳴らして
道を開けさせています笑

ヤクの群れ

道路はきれいに舗装されているのですが、
ときどきボコっと大きな亀裂があったりして、
車がガクンと揺れます。

揺れたあとは毎回みんなで大笑い。

一度、めちゃくちゃ激しく揺れたときに、
尼僧さんが「ひゃっ」と声を出してしまい、
みんな爆笑。
「もー」って照れながら叩かれました。かわいい笑

やがて天気も良くなり、
車は幹線道路を外れて、
オフロードの草原を走っていきます。

そして、無事ヤチェンに到着できました。

皆さんとは笑顔でお別れ。
とても楽しいドライブで、
これだけでも来て良かった!

チベットの平原

さて、先ほど、
“土砂崩れで1時間待った”
とサラッと書きましたが、

実はそのとき、

「タイミング悪いなー、
 早く動かないかなー」

って焦らされていたんです。

しかし、動けないという
事実は変えようが無いですが、
それをどのように解釈するかは、
自分にかかっています。

待ち時間を、
“良い時間”と“悪い時間”の
どちらで解釈するかは、
自分次第だということですね。

今回の場合も、

「裏切ってしまった運転手さんに
 出会って謝るために必要な時間だった」

と解釈すればプラスになりますし、

「待ちの時間のおかげで、
 他の乗客の皆さんとさらに仲良くなれた」

というのもプラスです。

現実で起こるほとんどのことは、
自分自身に解釈が委ねられています

プラスの解釈を増やしていけば、
落ち込んだり、イライラすることも
減らしていけそうですよね!

引きつづき、視点を自在に移動できるよう、
鍛えていきたいと思います。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

良い1日をお過ごしください!



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