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巨岩の城砦を巡る【インド旅行記8】

こんにちは!yukiです。

インド旅行記、長いですね。笑

あっという間に、
8回目になってしまいました。

今回は、
ちょっとした旅エピソードと、
巨岩の遺跡での出来事をお届けします。

楽しんでいただけますように!



バスの旅情


海沿いを進んできたおんぼろバスは、
やがて海に背を向けて、
内陸へ向かいはじめました。

バスは、
まぶしい緑の中を走っていきます。

ブォンブォンとうるさいエンジン音、
薄黄色に汚れた窓、
きしんで不安定に揺れる車体…

これを「ボロい」ではなく、
「旅情」といってしまえば、
それだけで旅は楽しくなってきます。

田植えをする女性

鮮やかな服装の女性たちが、
水の張った田んぼで稲を植えています。

のどかな田園の光景は、
つぎつぎと後ろへ流れていきました。

辺りがすっかり暗くなったころ、
目的地のティルヴァンナマライに到着。

なんだか語呂が良い名前だなあ。

バスを降りると、
中年の男性に声をかけられました。

「やあ兄弟、
 ホテル探してるかい?」

インド人あるあるですが、
初めて会った人にも“兄弟”と呼びかけます。

もう夜なので、その男性に着いていき、
1階で食堂をやっている大きめの宿に
泊まることにしました。

言葉が伝わらない


翌朝、目が覚めると、身体が重い。
体調が良くない感じです。

歩ける体力はあったので、
1階の食堂に降りていき、

「メニューを見せてください」

とウェイターのお兄さんにお願いします。

しかし、“メニュー”が通じないよう。

お兄さんは、
両手を使って“四角”のジェスチャーをし、
首をかしげて尋ねる仕草をします。

四角!
なるほど、メニューのことね!

僕も、親指を立てて頷きました。

しかし…
メニューは出てこない。

その代わりに、
ドーサが出てきました。

ドーサ
※写真撮ってなかったのでフリー画像です。
そしてこんなに豪華じゃありません汗



なるほど、ドーサの四角か。苦笑

ドーサの中には、
じゃがいもの炒め物が入っていて、
油っこくて激重です。

朝食がこれってだけでキツイのに、
体調悪いので、もはや苦行。

料理は残したくないタイプなので、
必死にぜんぶ詰め込みました。

巨岩の風景と城砦


無理やりドーサを詰め込んで、
しばらく部屋で休んでいると、
不思議なことに体調が回復。

天気もいいし、
近郊の観光地に行くことにします。

ティルヴァンナマライからバスで少し行くと、
ジンジーの城砦といわれる遺跡群があります。

ごろごろと巨大な岩が積み重なって山となり、
その上に城砦が築かれているのです。

「わー、すごい。」

ちょっと異様な光景。

城砦は2つあり、
まずは小さい方から登ってみることに。


照りつける日差しは強く、
岩だらけなので遮るものもありません。

登っている途中、

「おーい、写真撮ってくれないか」

とインド人一家に声をかけられました。

スマホを渡され、
家族の写真を撮ってあげます。

いい場所だったので、
僕のカメラでも
撮らせてもらいました。

出会った家族


どんどん登っていき、
頂上の遺跡につきました。

遺跡からの眺め

遺跡の中で休みながら、
美しい緑の広がる景色を眺めます。

気持ちのいい風が吹き抜けていました。

「ついた、暑いわね!」

声の方を見ると、
先ほどの家族も到着したようです。

「ねえ、あなた水持ってない?
 持ってくるの忘れちゃって」

赤色と黄色の服を着た
姉妹に言われます。

え、水?
あるけど…君たちが飲むの?

2リットルのペットボトルを
リュックから取り出し、
はい、と手渡します。

「助かったわ、ありがとう!」

順番に、空中飲みする2人。

インドの女性にこう言われるのは、
なんだか珍しい気がする…
よっぽど喉が渇いてたのかな?


お父さん
が近づいてきて、
唐突に言いました。

「なあ君、うちの娘と結婚しないか?」

・・・ん?
“marry”という言葉に、
思考が一瞬停止。

直後、意味を理解します。

何をおっしゃる。
さっき会ったばかりでしょ!笑

「うちのお父さん、
 クレイジーなのよ!ごめんね!」

「もう、お父さん、
 変なこと言わないで!
 あっち行ってて!」

話しかけてくるお父さんを、
2人が追い払ってしまいました笑

それから2人は、

「実際、どう思う?
 その気あったりする?」

とクスクス笑いながら
聞いてきます。

アハハ、からかわれてる。

同年代とおしゃべりできた、
楽しい時間でした。

ご家族が連れていた赤ちゃん、
可愛かったなあ。

赤ちゃん


遺跡はひっそりしているものの、
ちらちらと人影があり、
見られると話しかけられます。

若いカップルの姿も。

「どこから来たの?」

「日本だよ。
 君たちは、デート?」

「うん、よくここに来るんだ。」

デート中の若者

ちょっと照れて答える、
仲良しそうな姿にほっこり。


城砦からは、少し離れたところにある
さらに大きな城砦も見渡すことができます。

次は大きい方に向かおう。


大きい城砦の方は、
公園のようになっており、
たくさんのインド人観光客がいました。

人が多くてざわざわしてましたが、
観光してる方に話しかけられることも。

出会った家族その2


高さがあるので、
遠く広がる大地も見渡せます。

城砦からの眺め

うーん気持ちがいい!

さっきまでいた小さい城砦は、
高いところから見下ろすと、
綺麗な形をしていました。

小さな城砦の眺め


周辺の大地は、巨岩だらけ。
大地のエネルギーを感じます。

巨岩の風景


この2つの城砦は、
ローカル感と観光地感が良いバランスで、
かなり好みの場所でした。

ゆったりと眺めを楽しんでから、
ガタガタ揺れるバスに乗って、
ティルヴァンナマライへ帰ったのでした。

旅情たっぷりで大満足!


ちなみに、ティルヴァンナマライは
ヒンドゥー教の聖地なので、
町では修行者さんをよく見かけましたよ。

寺院の前の修行者たち


インドの旅は、
もうしばらく続きます。




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

それでは、今日もよい1日を!



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