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バスのトラブルと、古都エスファハーン【イラン旅行記4】


こんにちは!yukiです。

今日はイラン旅行記の4回目です。

たくさんの人と関わったイランの旅。

今回は、
ちょっとした(でも焦った)トラブルと、
壮麗なエスファハーンの広場について
お話ししていきますね。

楽しんでいただけますように!



バスでの移動トラブル


たっぷり観光したシーラーズを離れ、
古都エスファハーンに向かいます。

バスは夕方に街を出発。

この移動はなかなか楽しくて、
休憩でバスが停まって外に出ると、
若者やおじさんが次々に話しかけてきます。

なかには、イスラム教についてや、
イランの歴史を教えてくれる人も。

21時頃を過ぎてからは車内の電気も消え、
すっかり就寝モードになりました。

深夜1時頃

うたたねから目を覚まし、
違和感を覚えます。

おかしい、
そろそろ着いても良い時間。

今どこにいるのかと思い、
スマホでGPSを見てみて、
唖然とします。

・・・エスファハーン通り過ぎてる!

このバス、
エスファハーンが終点じゃないの?

チケットのペルシア語は読めないし、
ちゃんと聞いておけば良かった。

「あの、エスファハーンで
 降りるつもりだったんですけど、
 気づかなくて。
 どうすればいいですかね…」

あきれ顔の車掌さんは、

「すぐに降ろしてあげるので、
 タクシーで戻ってください」

とのこと。

バスを停めてくれたのは、
荒野の真ん中にあるガソリンスタンドでした。

・・・いやここ、タクシー呼べるのか?

このまま次の街まで
行っちゃった方がいいのでは?

少し迷いましたが、
まあ朝を待てば何とでもなるかな、
とバスを降ります。

バスが走り去っていくときの
侘しい気持ちたるや…



幸い、テントを持っているので、
ガソリンスタンドの店員さんに尋ねます。

「エスファハーンに行きたいんですが、
 真夜中ですし、
 朝までテント張ってもいいですか?」

「それなら、
 テントじゃなくて中で寝なよ。
 ついてきて!」

連れて行ってくれたのは、
イスラム教のお祈りで使う小部屋

「ここで寝て大丈夫だよ。」

「いいんですか、
 ありがとうございます!」

寝袋だけ引っ張り出して、
眠りにつくことができたのでした。

古都エスファハーン


夜明け前、部屋に人がやってきて、
お祈りをしているのに気づきます。

しかし眠すぎて起きる気力はなく…

気づくと日はすっかり昇り、
朝の7時になっていたのでした。

外へ得ると、
昨夜の店員さんがまだ働いています。

「眠れたかい?
 エスファハーンに行くなら、
 そこの道路でヒッチハイクしてみたら?」

「おかげさまでよく眠れました。
 ヒッチハイクしてみますね、
 ありがとうございました!」

朝日を浴びながら、
ガソリンスタンドを後にします。


道端に立ってヒッチハイク開始。
朝なのもあってか、交通量はかなり少なめです。

1台、2台、3台...

10分もしないうちに、
黄色い乗用車が停まってくれました。

運転しているのは、
40代くらいの紳士的な男性。

「エスファハーンまでは行かないけれど、
 近くの町までなら乗せていくよ!」

ありがたい!

「なんであんなところにいたの?」

「シーラーズからエスファハーンに
 行こうとしてたんですけど…」

英語はほとんど通じないですが、
乗ってる間じゅう、
ずっとお話ししてました。

彼はペルシア語、僕は日本語。

それでも意志の疎通ができてしまう。
人間の能力はすごいなあ。

近くの町のバス乗り場で降ろしてくれて、
アラビア文字が刻まれた石を
「お守りに」と渡されました。

本当に親切で良い方!
ありがとうございました!

バスでエスファハーンに到着し、一安心。

調べていた宿にチェックインしてから、
街を歩いてみました。


エスファハーンもまた、
とにかく道が綺麗で驚きます。

あちこちにゴミ箱が設置されているので、
ポイ捨てする人もほとんどいないのでしょう。


お腹が減っていたので、
美味しそうな香りを
漂わせているお店に入ってみます。

周りの皆さんが食べているのと
同じ料理を頼んでみました。

出てきたのは、
お肉、スープ、ナン。

隣のテーブルに座っていた
少年とご両親が、

「食べ方わかる?」

って気にかけてくれ、
お話ししながら楽しくいただきました。

料理のお味は…お肉が脂っこい!
ナンはすごく美味しかったので、
それだけでも良かったくらいです笑

食後はチャイが出てきました。
イランのチャイはストレートティー。
砂糖をめっちゃ入れます。


お話ししていた家族と一緒に店を出て、
お別れするときに写真撮らせてもらいました。

あたたかい家族だったなあ。

ちなみに翌日、奇跡が起きて、
街中でばったり3人と再開したのです。

「あー!!」って、
すごく喜んでくれました。

僕も嬉しかった!!

素晴らしきイマーム広場


エスファハーンで最も有名な場所は、
やはりイマーム広場でしょう。

さっそくそこに行ってみよう!

イマーム広場に向かう途中、
道端でおじちゃんに声をかけられました。

「エスファハーンの
 歴史を知ってるかい?
 教えてあげるよ!」

と、親切にも、
一緒に歩きながら解説してくれたのです。

歴史の良い復習となりました。笑


さて、到着したイマーム広場は、
建物にぐるりと四方を囲まれています。


噴水が音を立て、
草木の緑がまぶしい。

とても壮麗な広場です。


イマーム広場では、現地の方に、

「一緒に写真撮りましょうよ!」

とたくさん声をかけられました。

一緒に撮った後は、
僕も撮らせてもらいます笑

写真を撮り合ったあとは、
座ってお話ししたり、
子どもたちと遊んだり。

いろんな意味ですてきな広場!


広場を囲む建築物のひとつを
見に行ってみることにしました。

ここは“イマームのモスク”と呼ばれています。


スケールが大きすぎる。何これ。

人が作ったとは思えないアラベスク(幾何学紋様)。

アラベスクは神の存在を示すというけれど、
信じがたいような「美」を感じます。


モスクに見とれていると、
観光客の誘導をしている青年
声をかけてきました。

彼はアリくんといって、なんと同い年。

ノウルーズ(イラン暦のお正月)の期間中、
ここでアルバイトをしているのだそうです。

すごく気が合う感じで、
おしゃべりしてサボらせてしまいました笑

おしゃべりの途中で、
アリくんが言います。

「yukiは、この広場のこと
 どのくらい知ってる?」

「うーん、そんな詳しくないな」

「じゃあ知ってることを
 僕に説明してみてよ!」

「マジで言ってる?笑」

無茶ぶり来ました


さっき会ったおじちゃんに
復習させてもらったものの…

説明はキツイなー。
高校以来だし、英語だし。

16世紀終わりころ、
王様は新たに首都を定めることに決め、
ここエスファハーンが選ばれた。

イマーム広場は“王の広場”として作られ、
ここを中心に街が形成された。

このモスクは“王のモスク”として建設された、
イスラーム美術の傑作である。

17世紀に入ると、
「エスファハーンは世界の半分」
と讃えられるほど発展した。

「こんな感じでどう?」

「え、それだけ…?」

「ごめん…汗」


いやーお恥ずかしい。

アリくんは流暢な英語で
この街と広場の歴史を教えてくれました。

誘導はサボってるけど、
ある意味ちゃんと仕事してますね笑

やっぱり同世代と
話せるのは楽しいなー。

「ありがとね、楽しかったよ!
 仕事頑張って!」

「ありがとう。
 yukiも良い1日を!」




次回も、エスファハーンでの
出来事をお話ししていきます。

お楽しみに!




最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

それでは、今日も良い1日を!



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