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会話は納品。

「『会話は納品』、なんのこっちゃ」
と思われそうですが、
これ、昨日一番膝を打った言葉です。 

わたしはTBSラジオの「生活は踊る」
という番組をよく聞くのですが
(東京以外の方も、Radiko プレミアムや
ラジオクラウドのポッドキャストで聴けます)
その中に「相談は踊る」という
様々な悩み相談のコーナーがあります。 

毎回「なるほどなあ」
と思いながら聞いているのですが、
昨日の相談者さんは
ミュージシャンとしての
キャリアを積んでいる20代の男性。 

本人には悪気はないのですが、
仕事の中での態度が言葉が
きつくなるようで、
仕事上のパートナーからかなり真剣に
そのことを指摘され、
パートナー解消の危機も・・・。 

そこで周りの方に優しく穏やかに接するための
コミュニケーションのとり方に
悩んでの相談だったのです。 

相談者さんがミュージシャンだったので
番組のパーソナリティーの
ジェーン・スーさんはまず
マイケル・ジャクソンを例に挙げました。 

「This is it(彼のドキュメンタリー映画)
をごらんなさいよ。 

いかに彼が丁寧に仕事をしているか。 

ライブで一緒にやる人に話しかけるとか、
まあ、丁寧ですよ。
(周りの人に自分の思いが伝わるように、
かなり丁寧に説明しているので) 

やっぱりそういう人がトップに立つ。」 

誰しも、自分が手いっぱいになっている時など、
無意識のうちに
言葉や人当たりがきつくなること、
経験しているのではないでしょうか。 

(わたしも他人事ではありません、汗)  

でも、本人がどんな状態であれ、
「だから他人にきつく当たってもいい」
「アウトプットが雑になっていい」
ことにはなりませんよね。 

ジェーン・スーさんは
様々なヒット曲を手がける
クリエイター集団、
「アゲハスプリングス」所属の
作詞家でもあるのですが、 

「彼らと話していても、
癖はあったり、難しい人はいても、
不遜な態度の人はいない。 

やはり、最後は人」 

とおっしゃっていました。 

やはりどんな世界でも
「この人と仕事したい」
と思う人に、仕事もくるし、
「すごいものは作るけど、
本当にうんざり、あの人」
という人なら、
仕事の発注も来なくなってしまうのです。 

そこでスーさんが言ったのが
「『会話は納品』だと思った方がいい。」
という言葉。 

「納品」として相手に言葉を送るためには、
「自分の思いを相手に伝わる形にして」
届けなくてはいけないのです。 

ミュージシャンが楽曲を作って納品するときには
どうやったら思いが伝わるか、
どうやったら聞いている人の感情を
盛り上げられるか、考えているはず。 

会話も同じで、
それくらい丁寧に相手を思って
(言葉を相手に)送らないといけないのです。 

(この相談者さんがミュージシャンなので)
「向こうの希望通り
自分の思いを音楽に乗せて作れるなら
会話でもできるはず。」 

ジェーン・スーさんは、
このかたが信頼を履き違えているのでは?
とおっしゃいました。 

「信頼って、より一層丁寧に扱うこと。
身内の人ほどコミュニケーションを密にする
信頼しているからこそ丁寧に。 

コミュニケーションで大事なのは、
傷つけない、不安にさせないこと。 

喜ばせるとかポジティブなことも大切だけど
それよりも密な連絡で不安にさせないとか、
その言い方はないだろうという
言い方をしないこと。 

練習でどうにかなるし、
今からでも間に合うと思う。 

パートナーには真剣に謝る。
一回向こうに言いたいことをいってもらう。 

そして、その時乱暴な「納品」が来ても、
反論せず、全部受け取る。 

聞いて受け止めて、
一からコミュニケーションしていく。 

細かいことでちょっとずつ気持ちよくやった方が、
仕事も日常もうまく回る。

気持ちよくコミュニケーション取れた方が、自分の人生が豊かになる。

本を読むこともできるけど、
「最終的にはマニュアルではない、心です」
と書いていあるはず。 

相手を思うことを習慣づける。 

若い頃、親にいわれたことと同じことを思う。
人は一人では生きていけない。」 

なるほど!と思いつつ、
ポッドキャストでメモを取りながら聞きました。 

「会話は納品」、本当にそうですね。 

自分はこう思う!という自分の思いだけでなく
それが相手にきちんと伝わるように、
相手のことを思って
手塩にかけた言葉を送るのが、
会話なのですよね。 

そして、会話だけでなく、
メールやチャット、手紙、
そしてブログやメルマガなども
同じことが言えますよね。

大切なこと、肝に命じます。 

今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

菊の様なバラ


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