Yuki Shimahara

医療AI推進機構(MAPI) 機構長 / LPIXEL Inc., Founder /…

Yuki Shimahara

医療AI推進機構(MAPI) 機構長 / LPIXEL Inc., Founder /日本医療画像システム工業会常任理事。非常勤講師 (高知大学大学院/東京医科歯科大学/順天堂大学/北海道大学)。東京大学 新領域創成科学研究科 博士課程修了(生命科学)。

最近の記事

医療AI推進機構(MAPI)設立発表_質問解答集

医療AI推進機構(MAPI)の設立を発表しました。 ありがたいことに質問やコメントも多くいただいており、その回答を速報ベースでこちらで回答し、随時更新します。本当は様々な意思決定に白熱した議論や葛藤、背景などがあり、簡潔に回答できない部分も多いのですが、それは追々記事にできればと思います。 1. 次世代医療基盤法の申請時期は? 次世代医療基盤法の改訂後の施行が5月までになされます。その新法に適用した申請を行うため、早くても6月ごろかと思います。適宜、内閣府とは議論し、準

    • RSNA AI 2023まとめ

      Radiological Society of North America (北米放射線学会)、いわゆる"RSNA"はコロナ禍以降最大の盛況でした。2023/12/18の発表によると、今年の参加者は4万人を超え、コロナ前に迫る参加者数です。 私は4年ぶりのRSNAの参加となりました。それまで4年連続でシカゴでAIの動向を見てきて、その後はオンラインで動向を追っていたつもりでしたが、今回は洗礼を受けたような気分になりました。こちらでは、全体の総括をしていきたいと思います。

      • 医療AI推進機構の設立

        LPIXEL設立から約10年が経過しました。実は、今年5月に代表取締役を退任し、9月に取締役も退任し、新たなチャレンジを始めています。なぜ退任したのか、何にチャレンジしているのかを、noteにまとめてみたいと思います。 [こちらの記事は2023/12/3にMediumに投稿した記事を一部編集しNoteに再掲したものです] 新しいチャレンジ「医療AI推進機構」を設立しました希少疾患を含む様々な疾患に対応し多様な医療AIが生まれ、選択できる時代を目指して、「医療AI推進機構」

        • AI 医療機器プログラムのバージョンアップ問題について

          [こちらの記事は2021/1/28にMediumに投稿した記事をNoteに再掲したものです] 今月(2021年1月)、FDAより “Artificial Intelligence/Machine Learning (AI/ML)-Based Software as a Medical Device (SaMD) Action Plan.” というAction Planが発表され、話題となった。ここでは、近年増加しているAIを活用した医療機器プログラムに対する課題をまとめ、そ

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          RSNA(北米放射線学会)2019。 “AI Showcace”から見えた医療画像AIの最前線。

          [こちらの記事は2019/12/9にMediumに投稿した記事をNoteに再掲したものです] 2019年11月30日〜12月5日に米国シカゴにて世界最大の放射線学会であるRSNA(北米放射線学会)の年会が催された。RSNAの年会は約5万人が参加する世界最大級のアカデミックカンファレンスである。企業展示エリアでは毎年CT, MRI, PACSベンダーなどが巨大なブース出展をしている中、今年はAIに特化した展示エリア「AI showcase」がホールとして独立するほど拡大し、A

          RSNA(北米放射線学会)2019。 “AI Showcace”から見えた医療画像AIの最前線。

          AIソフトウェア医療機器。研究から販売まで。

          [こちらの記事は2019/10/30にMediumに投稿した記事をNoteに再掲したものです] AIとはどういうものなのか、ということを今更わかりやすく説明する必要はないだろう。多くの方が知りたいのは「で、AIで何ができるの?」「私にも開発できるの?」「どうやったら市場に出せるの?」ということだろう。AIをニュースとして聞くだけでなく、実際にAIを活用して自分たちで何かを生み出してみたい、という人も増えているように思う。そして、一般的にはITの活用が遅れているイメージがある

          AIソフトウェア医療機器。研究から販売まで。

          内視鏡AIの最新動向。DDW2019から見えた現状と未来。

          [こちらの記事は2019/3/31にMediumに投稿した記事をNoteに再掲したものです] 世界最大級の消化器関連の学会である第50回のDigestive Disease Week(DDW)が2019年5月18–21日、San Diegoで開催された。このDDWは「アメリカ消化器病学会(AGA)」「アメリカ消化器内視鏡学会(ASGE)」「アメリカ肝臓学会(AASLD)」「アメリカ消化器外科学会(SSAT)」の4学会からなり、2万人以上の医師が集まる、消化器関連としては世界

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          平成最後の日本放射線学会。医療画像AIの大局。

          [こちらの記事は2019/4/17にMediumに投稿した記事をNoteに再掲したものです] 2019年4月11日(木)〜14日(日)にパシフィコ横浜にて放射線学会が行われた。今年はAI、人工知能に関する演題数が前年の数倍に増えた。AIに関する教育セッションにいたっては、医師の参加が多く、入場制限がかかっていたほどだ。書籍コーナーのランキングをみても、人工知能関連の書籍が目立つ。併設された展示会、ITEM(国際医用画像総合展)においては、昨年は我々LPIXELくらいしかAI

          平成最後の日本放射線学会。医療画像AIの大局。