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予祝21 ~決戦前夜~

久しぶりに書いてみよう。
以下、予祝です。
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明日はD君に会う。

その前に、改めて自分の考えを整理しておく必要があるだろう。
僕は思いを巡らせる。

「僕のやりたいことは・・・」

大きく分けて三つ。大きいほうから、
・地球環境の修復

・慣行農業を、粗放的有機農業にパラダイム変換(併せて、工業と完全に融合した作物生産)

・水田の畦畔管理で農家を支援する

そして、それらを通じていろんな人(特に不遇だったりする人)と交わり、彼らが自分の人生を生きられるよう、力を貸したい。

「・・こういうことだな。」

「どういう順序でやるか?」

まずは、小さい部分から始める。水田畦畔の管理。
法人形態は「企業組合」

資金もないし、そもそもビジネスモデルがない世界だ。なので、最初は自分達が始めて、徐々に周りを巻き込んでいく。
けど、事業が軌道に乗ったり、次のステップに移行する時は、「株式会社」に格上げする。その時には「投資」を求めることになるのだろう。

「・・うむ。そうだ。」

「水田の畦畔管理って、大きなビジネスにならないのでは?」

以前そう言われた。せいぜいフランチャイズ化するってところくらいしかないのでは?とね。
D君は、「食料生産」という農業の根幹のところにビジネス投資の目的を見出そうとしている。それは僕にもわかる。けど、今の農業はあと10年がヤマで、もう長くは続かない。

理由は、
・生産者が消える
・生産資材が価格高騰し、採算がとれなくなる
・慣行農法では、もう地球が持たない

といったことだ。

メディアでは、ICT化(いわゆるスマート農業)や、流通のスキ間を埋めるアクションがクローズ・アップされている。それはそれで素晴らしいけど、

農業という産業は、もっと深いところで限界を迎えようとしている


ということを社会に理解してもらわなければならない。

水田の畦畔管理は、その具体的な「切り口」だ。

「・・間違いない。」

「採算とれるの?」

僕達が報酬として求める額と、農家が代金として支払える額には、正直言ってギャップがある。「断層」と言ってもいい。だからそのすり合わせが必要となる。

昨年末の日経紙に「NPO25年」という特集があった。

日本ではNPOは採算が取れず、職員の給与も暮らしていけないほどに低い。一方欧米ではそうはなっていない。それには理由がある。

今の世の中、「富」は異常なほど偏っている。億円単位の車を複数、ポンと買える人もあれば、衣食住すら保証されない人もいる。これって変だと思わないか?

このように社会に遍在する富を、農業分野に正しく還流してくれないか?そうすれば、どうにもならない構造的なギャップが埋まり、何かが動き出す。農業が本当の「ブルーオーシャン」になる。
そのための「知恵」はないか?

「・・そうだ。ここだよ、事の本質は。」


僕は、自分の考えの行き着いた先にちょっと驚く。

投資をしてもらうとかいう話の本質はここだ。
そして、農業を志しながら挫折していく人の本質もここだ。

D君がどんな反応を示すかわからないけど、この路線で勝負してみよう。

・・果たして結果は?






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