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脚本が学べるオススメの本って?

2023年9月3日   さらに本が増えたので追記しました。
2024年1月24日 ネットをポチる手がとまらず、また増えました。

脚本の勉強を開始してから、約2年が経った。
約2年で感じたことは、想像以上に学ぶことが多い!笑 ということ。

やっと書き方の基礎を学んだと思ったら、プロットって? 三幕構成って? 視聴者に共感してもらうストーリー作りって?
まるで幼少期に戻ったかのようなレベルで、次々と疑問が湧いてくる。

そこで1つの解決手段となるのが、脚本関連の本を読むこと!
今活躍されてる先生方も、最初は同じ悩みを持ったはずだ!とポジティブに捉えて、とにかく良さそうな本はすべてポチるを繰り返した。

買った=読んだではないけれど(なんでだよ)
とりあえず自分の本棚を見返したいと思う。
※ 脚本家志望の方は既知の情報ばかりだと思うので、ふーん程度に見てもらえると……笑


じゃあ行くよ!えいやぁ!

モンテッソーリ教育を学んでるとバレる意識高い系の本棚
なぜか斜めから撮影した中段
自然とうつりこんでしまう乃木坂写真集

まず一枚目の写真に、ズームイン!

左から月刊シナリオ、月刊ドラマがズラリ。
実はこれはごく一部。脚本家志望の人ならおそらく誰もが知る月刊誌だが、
勉強を始める前はシナリオが掲載される月刊誌があることすら知らなかった。毎月購入するわけではなく、気になる月だけ購入するスタイルを取っている。が、ほとんど購入しているのが現状だ。

月刊ドラマ

月刊シナリオ

その隣にあるのが、類語辞典シリーズ。
これがとても使える。場面設定に関しては、自分の頭の中にない設定が書いてあるので、非常に頭の体操になる。そして、感情辞典やトラウマ辞典も面白い。自分もトラウマはあるけれど、もちろん知らない世界もある。これは創作の世界に限らず、プライベートで人の気持ちに共感することにも役立っていると思う。でも反対に、人の反応や言動が気になって、頭から離れないこともある。程よく活かすのがいちばんだ。類語辞典シリーズは、まだ気になっているものがある。追加購入していきたい。

類語辞典シリーズ

そして、「結婚できない男」「アットホーム・ダッド」などで有名な脚本家・映画監督・小説家の尾崎将也先生の著書。実は、いちばん初めに購入した本だ。「脚本家ってなんだろう」と気になって、購入をした。
2周は読んでいるが、知識が増えるとより深く理解できる箇所も増えてきて面白い。
(あ、初心者用に書かれているのでご安心を!)

3年でプロになれる脚本術

疲れてきたけど、2枚目の写真にズームイン!

画像左の本は、私がTwitterで「プロットを学ぶには、どうしたらいいですか」と質問を投げかけたところ、脚本家志望の方にオススメいただいた本だ。プロットのハウツー本という感じではなかったが、私の大好きな古沢良太さんの思考が垣間見える本だ。(「古沢良太」というワードを見ると、尊敬のあまり体中の細胞が踊り狂う)本のなかでは、過去作のプロットを展開してくださる方もいた。なんとなく「プロットはこう書いてるんだ」「決まったルールはないんだな」くらいはわかる気がする。

ゼロからの脚本術

この本は今、読中の本だ。共感性のあるストーリーが描けていないと感じて購入した。しかし、思わぬメリットがあった。それは構成にも触れられているという点だ。

「感情」から書く脚本術

三幕構成は下記の本で学んできたのだが、ところどころわからない部分があった。そのわからない点を『「感情」から書く脚本術』が補ってくれたのだ。この二つの本を組み合わせることで、三幕構成の解像度が上がった気がする。どちらが優れているというわけではない。読む順番が逆でも同じ現象が起きていたと思う。今年のフジテレビヤングシナリオ大賞は、この構成を初めて意識したことでキー局の一次初通過となった。まだ理解できていない部分もあるので、繰り返し読み直そうと思う。

SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術

ラストスパート

画像右の月刊シナリオ教室は、表参道にあるスクールシナリオ・センターさんが発行されている月刊誌。気になるシナリオが掲載された時に購入している。また忘れてはならないのが下記の本。現在放送中の日本テレビ2022年7月期土曜ドラマの『初恋の悪魔』を書かれている脚本家・坂元裕二さんの本だ。実はこれ、脚本を勉強する前に偶然購入した。なんだかカバーはシンプルで美しいし、『東京ラブストーリー』『カルテット』『最高の離婚』などを手掛けた脚本家という引きでつい手に取ったのである。今思うと、この本を購入したのは「自分が脚本を勉強にすることになるぞ」という人生の伏線だったのでは? なんて思ったりする。申し訳ないことに購入したことを失念していたが、脚本スクールに通いはじめてから本棚を整理したところ発見したのだ。とてつもなく驚いた。
坂元さんはオリジナルの企画を通すときに、登場人物の紹介文を書くことで有名だ。その貴重な資料がついてくる。ファンにはたまらない一冊だし、もちろん有意義な内容が詰まっている。

脚本家 坂元裕二

追記

記事の公開から1年でまたまた本棚に仲間が増えたので紹介!

脚本力

シナリオの基礎技術

マンガ脚本概論 漫画家を志すすべての人へ

プロ作家・脚本家たちが使っている シナリオ・センター式 物語のつくり方

映画を撮りながら考えたこと

文藝別冊 是枝裕和 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)

描きたい!!を信じる 少年ジャンプがどうしても伝えたいマンガの描き方

スクリプトドクターの脚本教室・初級篇

スクリプトドクターの脚本教室・中級篇

三谷幸喜のありふれた生活シリーズ

映画にまつわるXについて

脚本家という仕事: ヒットドラマはこうして作られる

10のストーリー・タイプから学ぶ脚本術 ──SAVE THE CATの法則を使いたおす!

脚本を書くための101の習慣 ──創作の神様との付き合い方

ふぞろいの林檎たちV/男たちの旅路〈オートバイ〉: 山田太一未発表シナリオ集

向田邦子シナリオ集 ――昭和の人間ドラマ (ちくま文庫)

まだ紹介したい本や、なんと購入リストに入ったままの本もある。
読みたい本が、とことん渋滞しているのだ。
もちろん本に書かれていることがすべてではないし、何冊も読む必要ある? と思う方もいると思う。けれど私は、知ってて使わないのと、そもそも知らないのにはずいぶんと差があると思う。
某売れっ子脚本家が「脚本関連の本を読み漁ったが、全然参考にならなかった」と言っていた。私はその言葉を聞いたときに、「じゃあ読まなくていいや」ではなく、「多くの本を読んだからこそ、その内容が有益か有益ではないかが判断できるんだ」と感じた。

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大好物のパイナップルの詰め合わせを 食べて幸せに浸りたい。