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STAR JEWELRY CAFE

元町の商店街を少し離れて、お洒落な路地に入り込んだところでカフェに入った。
賑わいを見せる商店街を一歩離れると静かで落ち着いた空間が広がっていて、ゆるやかな時間が流れている。
ガラス張りの見せるタイプのお店や店内をごちゃごちゃしたものでいっぱいにしたようなお店が立ち並ぶ裏通りで、白く洗練されたお店に向かう。
事前に調べて地図を見ながら、STAR JEWELRYの運営するカフェに行った。

店内は真っ白という言葉がとても似合う。
白い床に白い壁・天井、机も食器も白ベースで、とにかく白く明るい。
席の間はそこそこ広くて、都内の人気カフェのようにがやがやした空気は全くなかった。
落ち着いた上品な雰囲気を、ゆるやかに楽しむような、そんな感じだ。

席に案内される前にショーケースを眺めていたら、デザインの美しいチョコレートが並んでいたから、今回はそれをオーダーした。

ストロベリーティーのチョコレートと、プラリネの入ったチョコレート。
それからカフェオレ。
一粒のチョコレートを少しずつ丁寧に味わって食べる。
なめらかで優しくて、甘すぎない甘さ。
大人になろうとしてなりきれない、見た目も中身もその過程の尊さのような、それでいて完成した大人のような、なんだか人物を重ね合わせてしまうようなチョコレート。
可愛くかつ完成度が高い。
目指したい大人のような、そんなチョコレートだった。

お水の入ったグラスの底をのぞき込むと、ここにもロゴが入っていた。
きらめく水面が白基調の空間に反射して、美しい。
グラスをのぞき込んだ写真を撮ろうと思ったことなんて、初めてだ。
なんだか何を撮っても絵になるようなものばかりだった。

お店を出てまた外を歩いて、都会の喧騒に再び紛れ込む。
雑踏の中で見えなくなってしまうものも音の多さの中で言えなくなってしまうことも、またこうやって静かな空間で耳を傾けて、話し言葉として時々でも外に出せる時間を持とう。

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