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2016年ドラマ「私を離さないで」

原作カズオ・イシグロのドラマ。原作は読んでいないがノーベル文学賞を受賞する小説はとても興味があった。英文で書かれ翻訳された小説を読むことに少し抵抗のある私はなんとなく読まずにいて先にドラマ化された。何の情報もなくタイトルをみると恋愛ドラマなのかなとは想像がついたが、ただの恋愛ドラマではなかった。原作を読まずに映像で観てしまったことに少し後悔はしたがわかり易くとても良いドラマだった。

生きる為に産まれたわけではなく、他人に臓器提供をする為に産まされた主人公たち。いつか必ずくる臓器提供宣告は死を意味する。その中でも普通の人と同じように人を好きになったり将来やりたい事ができたりする。当たり前の希望を持つことも叶わないと知りながら小さなことに幸せや喜びをみつける。

自由とは。命とは。幸せとは。愛とは。
日々をのほほんと惰性で過ごしている私には、生きることの意味を深く考えさせられる作品だった。少しの不自由の日常の中にも、小さな幸せを大切に感じ、未来への希望を捨てず、残りの人生を慈しみながら生きてゆこうと思う。最期に悔いのない人生にしよう。まだ遅くはない間に合うはずだから。

原作を読まずに映像で観てしまったのは残念だったが、綾瀬はるかさん、水川あさみさん、三浦春馬さん、この役を演じるのは難しかったと思うけれど、とても良かった。

そして改めて三浦春馬さんのご冥福をお祈りします。

#私を離さないで
#ドラマ感想
#三浦春馬






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