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NFTコレクションについて

https://opensea.io/collection/prelude-depthcharge-

私がNFTに取り組み出した理由は、
 言ってしまえば「自分一人でできる可能性を広げるため。」という大雑把なものでした。
楽曲の配信や制作だけではなく、これからの時代に先行できるような技術に
いち早く着手しておくことで、何か可能性が広がるのではないか…。


だが、音楽でNFTに取り組んで一年ほど経ち、
数点作品のお迎えもありましたが、
自分の中ではぼんやりと引っかかっていたことがありました。
それはNFTについて、もっと細かく言うと音楽のNFTについてでした。


音楽NFTコレクションを運営をする上でずっと引っかかっていたこと…。
聴いてほしいのは中身なのに、一見で終わってしまうことが多い。


音楽というのは特性上、一瞬で判断できるものではなく
良し悪しや好みの判断をするには聴き手に自発的に再生ボタンを押してもらって数十秒の時間を頂かないといけない。


自分は絵描きではない。

可愛い女の子の絵や芸術的なコラージュ、ドットで作られたキャラやAIが描き増しした絵。どれも目を奪われるほど素晴らしい作品。
乱立する傑作に押し潰されて、
自分の作った音楽は聴かれずに流れていってしまう。
表現したい、伝えたい思いは音で音楽で表現しているはずなのに、
耳に届くことなく、作品の流されて、表紙の絵が良くないと聞いてもらうことも叶わない…。


そんな経験が悔しくて、
今までとは違う立ち回りをしなくてはいけないと思い、
今回ジャケットが全て同じコレクションを展開しました。
絵は同じですが、中身は全て違います。
一点物です。

立ち止まって、再生ボタンを押してほしい。
数十秒、時間をください…。




私は、芸術の爆発を起こしたい。


このコレクションはその爆発の前奏 ”Prelude” のような位置付けで展開させていきます。

「音は視覚とは異なる」「音は意味をバイパスすることが出来る」
音は視覚と異なり、魂に直に触れてくるということを表現していきます。


(…「」内の文は、
好きな小説『虐殺器官』(伊藤計劃) の一節です。)



音楽の持つ可能性を信じてNFTに取り組んでいます。
音楽はたった3〜4分の芸術です。
絵のようにその場にとどまることはなく、聴いたあとは消えていく儚いものです。

それでもその曲を聴いた季節や時間、空気、感情がハードディスクのような役割をもって、
また曲を聴くだけでその時の心情が蘇ってくるのは、言葉にはできない魅力があると思っています。

音楽の持つ不思議な可能性を大人気なくいつまでも信じたまま、制作に携わっていたい。
そんなふうに思っています。




(作品は順次リストしていきます。)

https://opensea.io/collection/prelude-depthcharge-


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