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自由なほど決められない旅

来月、旅をしようと思っている。

こんなワクワクと不安が入り混じった旅の計画は、

10年前にヨーロッパを鉄道で一人旅しようと思い立った時以来のような気がする。


今回の旅のテーマは、

「自分にとっての美を徹底的に観察・記憶する」

にしようかと思っているところ。

候補地は、まず行ったことのないフィレンツェ。

ミラノに長く住んでいた知人も絶賛する街の美しさを堪能したいのと

イタリアンジュエリー、とりわけフィレンツェ彫に代表されるような繊細なジュエリーやその工房を色々見て回りたい。


そのあとは、紺碧の海の美しさを目に焼き付けるべく

ナポリやアマルフィに行ってみたい。

自然の美しさはもちろんのこと、温かみのある南イタリアの人々の

生き方の美学みたいなものも感じとれるかもしれない。


そしてやっぱりフランス。

前々から行ってみたいと思っていた、VanCleef&Arpelsが主催するジュエリーの学校、L'École des Arts Joailliersの講座への参加をもくろんでいる。

それならばやっぱりパリは外せないことになる。


でも、10年前に人生観を考え直させてくれた南仏を巡る旅もしたい。

10年前は、ニースを拠点としてアビニョン、エクサンプロヴァンス、エズ、グラース、アンティーブなど、色々な街を見て回った。

どの街も美しくて素敵だったけれど、やっぱりニースでの様々な人との出会いが今でも忘れられない。

できることなら彼らにもう一度会って、あの時のお礼と10年間の出来事を語り合いたい。

過去を振り返る旅にはしたくないけれど、今だから見える景色もあるような気がする。

何が人生にとって大切なのか、何をもって美しいとするのか、

私はあの10年前の旅から、ずっと考えている。


どこに行くか考えるだけでワクワクするけれど、

同時に安定した仕事を辞める身であることを思うと

ワクワクだけではない一抹の不安や緊張感もある。

でも、いつだって予想外の新しい出来事が人生をさらに面白くしてくれた。

自分自身に飽きないための、第一歩の旅にしたいと思う。



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