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未来は自分たちで創る

世界は戦争や天変地異で混沌とした世の中だった
そんなある日彗星が地球に衝突した
本来なら彗星衝突前に回避出来るだろう
が、出来なかったのだ
あまりにも小さな彗星でスピードも速く彗星と認識するに時間を要したからだ
その小さな彗星が南半球に衝突
数時間後には別の彗星が北半球に衝突したのだ
大陸は裂け海に沈んだ
かろうじて残った大陸は日本・台湾・フィリピン・インドの下の方・オーストラリアであった
日本にいたっては、フォッサマグナ地帯から分離されてしまい本州が2つに分かれて浮いている状態だ

20〇△年7月とてつもない爆音と共に地球が揺れた
日本では音は確認出来なかったが尋常でない大地の揺れは感じた
あちらこちらでビルや電柱の倒壊、火山の噴火、大火災、津波・・・
爆弾でも落とされたのか?と国民は思ったであろうか
三日ほどで、あたりは静まり返ったのだった

電気もガスも電波も機能しない状態で、奇跡的に生き残った者が全世界で数百人いたようだ


目が覚めたまさお
目覚めたときは何故か畑の上だった
一体何が起こったんだ?誰かいないか?
あたりを見回すが何もない、人もいない
それも当然 5年ほど前に田舎に移住して一人だったからだ
クゥゥゥ~ンと鳴き声がした
振り向くと一匹の犬、二匹の猫、森の奥から5羽の鶏が出てきた
お前たち無事だったか~!とまさおは言い、犬や猫を抱き上げた

何がどうなってるのかさっぱりわからないが、とりあえず崩れた家をなんとかしないとな
幸い井戸水はあるし作物も無事だった

翌日まさおは海の方まで降りて行った
すると焚火をしていた男女3人がいた
君たちも無事だったんだね、とまさおは声をかけた
3人はびっくりした

僕はけんじ
3日前に東の方から来たんだ
東の方は壊滅だよ
 
私はみなこ
2日前に西の方から来たわ
西も壊滅よ

私はまい
昨日ここに来たのよ
北も壊滅だったわ

俺はまさお
この上の方にある民家で暮らしてる
もともと一人だったからね
まわりの状況がさっぱりわからなくて
君たち、うちに来るかい?

まさおは3人を連れて家に招き入れた
そしてこれからの事を話し合った

どこも壊滅だったら国は機能していないだろう
生き残った僕たちでここでひっそり暮らすのもいいんじゃない?

ここではお金とういう概念もない
コンビニも無ければスーパーもない
当然ここでは法律も何もない
農作業は教えるから
お互い干渉しないで自由に楽しもうよ

3人は行く当てもないので快諾した

それから4人の共同生活が始まった

本州の分離した日本でも同じように、そして他の国でも同じように生き残った者が助け合いひっそりと暮らしているようだった

まさおたちが事の顛末を知ったのは、2年後、宇宙にいたNASAからの巡回報告によってだった
地球に降りたつのも命からがらやっとのことだったらしい
NASAの乗組員たちも故郷がなくなったため、それぞれの国に分かれて暮らすことになったようだ



この物語はフィクションです
読んでいただきありがとうございました。






丸い社会に移行したい。毎日自由に笑って過ごせる環境に。