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"シェアハウス"夫婦から"同僚"夫婦へ

夫婦って、どんな関係に例えられるだろうか。

子どもが生まれる前は、シェアハウスの住人に近かったと思う。互いに目標と仕事があり、友達や同僚など夫婦以外に属するグループがある。2人が家に集うのは、楽しく酒を飲みかわす時だ。相手の領域を侵さず、宴を共有できる。

子どもが生まれると、”シェアハウス”夫婦のままではいかなくなった。共通の「育児プロジェクト」を通して、家事の分担、病院の同行などをしなければならない(その前にも家事分担はあったが、やる数が比ではない)。

しかも、プロジェクトの中心を担う子どもはすぐに進化を遂げる。ミルクだったのが離乳食に、首がすわっていなかったのがつかまり立ちに。子どものアップデートに間に合うよう、情報収集は必須である。毎月、育児書を開いては、離乳食のレシピを眺めるのだ。

この瞬間、夫婦は”同僚”にかわったのだ。

そうすると、シェアハウスの住人には苛立たなかった様々な出来事が気になり始める。「なんで相手だけ横になれるのか」、「離乳食のレシピを考えないのか」、「ぴよログにつける記録は自分の方が多いのか」。あるいは、「なんで料理が手抜きなのか」、「部屋が荒れたままなのか」、「スマホを見ているだけで文句を言われるのか」。

「相手が努力不足なのでは」と、睨みつける。

自分の方が圧倒的に我慢しているような、理不尽な思い。時にはパンパンに膨らんだ不満の風船が割れる日もある。割れてもなお、風船はまた膨らみ始める。


いつか、夫婦は上司と部下の関係になってしまうかもしれない。

話し合いを重ねるのがいいのか。それとも、「育児プロジェクト」のチームリーダーになるのを割り切って受け入れるのがいいのか。夫婦を”退職”する日がこないように考え続けたい。

まだプロジェクトは始まったばかりだから、相手とすり合わせる段階だ。これから、息の合うコンビになれるよう、2人で磨いていくのだろう。

夫婦で「カンパイ」する時間が大事


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