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Yielding Embodiment® 8シリーズの認定のこと、イールドWSのこと

先週末、イールドの3日間のWSに参加してきました。

 そして、その最終日にYielding Embodiment® 8シリーズ提供のプラクティショナーの認定をいただきました!!

 エネルギーワークであるソマティック・エナジェティクスをもっと理解したくて学び始めたイールド。
(田畑浩良さんのイールドの技法を使ったロルフィングのことを教えてくれたテンプルビューティフルの光田菜穂子さんには本当に感謝しています。)
認定制度があることもかなり後になって知ったくらいで、ただただもっと知りたいという思いからWSに参加していたら、思わぬご褒美をいただいた、みたいな感じです。

 そのベースにある、人のからだのとらえ方、考え方に共鳴し、今はどの手法を使うセッションであれ、私にとってイールドのマインドセットは欠かせないものとなりました。

 まだ田畑さんのロルフィングも受けたことがないのにWSに参加し始めた最初の頃に聞いたことで、とくに印象に残っていること。(田畑さんがTwitterか何かで最近も書かれていました)

 ・「落ち着きのない子どもみたいに動いている」(プラクティショナーとしているときのこと)
・「どんな状態のからだであっても、不完全なものとしてはみない、完全なものとして、みる」

 これらを聞いた時のワクワク感、今でも覚えています。

 イールドのセッションでは、プラクティショナーは、自身の心地よさ、楽な感覚を保ち、それを終始途切れさせないようにする。
これは言い換えれば、自分以外の者になろうとしないでよいということ。そして、それが受け手にも共鳴する。
受け手も、のびのびと自分らしく、そのからだにとって必要な自己調整能力を必要なだけ発揮する。
プラクティショナーは、「こうあるべき」を押し付けず、受け手のシステムを信頼して見守る。

これは、セッション中だけではなく、WSの場でも同様です。
私が初めて参加したWSでは、イールドについて田畑さんや他の参加者が話すのを聞き(よく理解できず…)、デモを見ただけで(何をしているのか、何が起こっているのかさっぱり分からず…)、いきなり2人組で実習(交互にセッション)させられたのですが、その間田畑さんは何をしていたかといえば、廊下で座りつつ、舟をこいでいました(笑)(今思えば、もちろん場の空気感などを肚で感じたりはされていたと思います!)
参加者がちゃんと説明したとおりにできているかなどの心配を田畑さんがされていないようなことに、驚きました。参加者と、その場への信頼感がすごい!!

 振り返ってみると、「そうじゃない、こうですよ」的な教え方をされたことは、今までも一度もありません。基本、ディスカッション形式で、参加者は疑問に思うことや話したいことがあれば何でも(本当に何でも)発言できるし、WSのテーマに沿ったアプローチは教わるものの、実習では、各々自分の感覚を頼りに、受け手との間合いでしっくりくることをやるのであって、教わったアプローチをやることにもこだわらなくていい(「まねっこはなんねぇ」)。
だから、それぞれのプラクティショナーは、自分以外の誰かみたいになろう(やろう)とするのではなく、自分らしく、その都度しっくりくると感じることをやっていくのみ。

 私は、幼い頃から吃ることで、「正しく」「普通に」話せるようになるようにと、いろんなクリニックなどに連れて行かれたし、話すたびに親やら学校の教師やら友だちやらにいろんなことを言われてきました。
そして、自身でも、「正しく」「普通に」という観点をガッツリ取り込んできました。(今も完全に無くせたわけではないですが…)

そのためか、正すべき、直す(治す)べき、修正すべきものとして見られることには結構敏感です。
そして、その人のありのままを認めるとか、その人のなかに全てはある、みたいな観点に魅かれていました。
イールドのセッションやWSでは、まさにこの観点がベースにあるので、何も分からない状態で飛び込みながら、ワクワクと共にここまでやってこれたのだと思います。

 たとえばセッションでは、側弯の方に、その背骨がまっすぐになることを目的にアプローチしたりはしません。見た目がほとんど変わらなくても、全身の連携がとれて、各パーツがオーケストラの楽器のように協調して働けるようになれば、本人がからだを楽だと感じられるようになる。動くのが楽になる。そういうアプローチです。
しかも、その変化は、本人のからだに内在する自己調整能力が発揮されての変化であって、本人以外の何か鋳型にはめるようなものではないから、無理がなく持続しやすい。

 今、私が初めて8シリーズを提供させてもらっている方のセッションが7回まで進んでいるのですが、イールドワークによって引き出されるその方のからだの可能性に、改めて感嘆しています。

こんなに楽しみながら学べたり、セッションしたりできることに、感謝。
そして、いつも学ばせていただいているロルファー田畑浩良さん、WSでご一緒している参加者の皆さん(参加者の方々から学ぶことも大変多い)にも本当に感謝しています。

これからも、精進しようっと!

*田畑さんがブログで、イールドの特徴、WS(トレーニング)について書かれています。「まねっこはなんねぇ」などのイールドの原則(本質)も!!
https://rolfinger.com/2022/05/09/yielding-embodiment-orchestration%e3%81%ae%e7%89%b9%e5%be%b4/


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