信じる者は救われる? 1・・・憧れの街ニューヨーク・・・21

占いは、時々読むことはあるが、100%信じることはないし、今まで大当たりした記憶もない。だから情報を得ても、すぐに忘れてしまう程度に聞き入れていた。

ある時、同じNY移住を目指す友人が、何かを決めるときには占いを重視しており、渡米を5年後と決めたのは、占い師に言われたからとのことだった。

聞いた時は、自分の人生を占いに振り回されるのは嫌だなぁと思ったが、
ふと気になって検索してみると、YouTube上に多くのタロットリーディングが投稿されていた。

その中で、毎月YouTubeにアップされるDさんの星座別タロットリーディングが、私には分かりやすく、内容がスーっと入ってきた。大当たりとはいかなかったが、たまたま個人カードリーディングをしてもらった。

ちょうど、グリーンカード(永住権)の抽選に応募した直後だったため、〝毎年ハズレ続けているグリーンカードの抽選に今度こそ当たるか〟
を占ってもらった。
すると面白いことに、何枚カードをめくっても、〝自分自身を大切にしろ〟だの〝日々を楽しめ〟だの、曖昧な答えのカードしか出てこなかった。
Dさんも私も、敢えて口には出さなかったが、グリーンカードの当選はないことを悟った。

実は、その時すでに渡米日を決めていたのだが、自分の中だけのことで、まだ何の準備もしておらず、確定ではなかったので、Dさんには敢えて言わなかった。
ところがDさんはカードをめくりながら、
「YUKIEさん、New Yorkに行ってますねぇ。あ、色々な人から助けてもらえますよ。何人か助けてくれる人が現れますねぇ」
とのことだった。そこで初めて、決めた渡米の日にちは言わず、学生ビザで語学学校に行く計画を立てていることを告げると、Dさんは、相変わらずカードをめくりながら、嬉しいことをたくさん言ってくれた。
ところが私ときたら、〝New Yorkに「行っている」〟と聞いたとたん、嬉しくて涙ぐみながら舞い上がってしまったため、嬉しい内容が何だったのか、ぶっ飛んでしまった。

そうか、私は行くんだな、New Yorkに。私はNew Yorkerになるんだな。
嬉しくて嬉しくて、心臓がドックンドックンと打った。
本当にNew Yorkに移住できるのか、New Yorkerになれるのか、信じる者は救われるのか。

いずれにしても、最終的に願いをかなえるのは、自分の覚悟と行動力だと思う。

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