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肺の影を調べる手術

乳がん治療中の私。
約半年の抗がん剤治療を終えて、左胸全摘と脇リンパ郭清の手術をする予定で、直前にいろいろと検査をしていたところ、肺に影が見つかりました。

両肺に、ものすごく小さな数ミリの、ブツブツした影が10個くらい。

状態から、単独の肺がんとは考えにくく、乳がんの転移かもしくはなんらかの炎症だと考えられるとのこと。

それを調べるために、肺の一部を切除する手術を受けることになりました。

胸腔下手術で、3箇所穴を開けて内視鏡をいれて切り取るものです。

切除したものを調べて、影の正体を確定するわけですが、乳がんの転移だった場合は、がん完治が見込めず、全身に広がっていると思われるがんを薬で治療することになり、胸を切る手術は基本的に中止です。

乳がんが他の臓器に転移した場合は、もとのがんの大きさに関係なくステージ4になります。

私のブツブツは、その後改めてCTを撮ったら、いくつも消えていたり薄くなったりしている一方で、新たに出現しているものもありました。

その状態から、炎症の可能性の方が高くなったものの、抗がん剤が遅れて効いている場合もあるため、がん転移の可能性もゼロとは言えないらしいです。

手術前のマーキング

私の影がとても小さいため、手術時に見つけられないことを防ぐために、前もってCTで位置を確認し、外から糸のついた針を刺して目印にするという、マーキングをしました。

これが痛かったです。

肺切除手術自体は全身麻酔で、寝てるうちに終わったので痛みもわかりませんが、マーキングは局部麻酔の注射そのものがかなり痛く、麻酔をしても針が差し込まれる時が痛かったです。

肺一部切除手術

全身麻酔で手術が終わり、目が覚めると体中あちこち管だらけ。

  • 酸素チューブ

  • 痛み止めの点滴

  • 水分と栄養の点滴

  • 胸腔ドレーン

  • 尿道カテーテル

  • 心電図と酸素飽和度のモニター

  • 静脈血栓症予防の足マッサージ機

ベッドで安静とのことで、個室に移動。
夫と息子が来てくれていたけど、若干ボーッとしていて、ふたりはすぐ帰りました。

あとから聞いたのですが、術後の説明時、夫が切り取ったものを見たいと言い見せてもらったとか。一緒にいた息子は若干ショックを受けたみたい。

手術当日の夜は痛かったー。

全く眠れず、痛み止めの点滴を追加してもらうも眠れず、身動き取れず、本当につらかったです。

次の日ほとんどの管が外れる

内視鏡入れての手術だからか、復活が早く、次の日にほとんどの管が外され、特に胸の管が抜けた時は一気に楽になりました。

早速リハビリ開始。

無理も良くないけど、早く動いた方が治りがいいらしく。でもさほどキツくないストレッチと歩き中心のリハビリです。

起きてるとそうでもないのですが、夜寝たいのに横になる格好が痛くて、息もし辛く、痛み止め追加をもらいましたがあまり眠れません。

夜中に看護師さんがやってきて、酸素飽和度下がってるから酸素チューブつけますねーと鼻にチューブをさしてくれました。

先生曰く、横になると肺がつぶれるし、普通のひとでも息はしにくくなるそう。

ちょっとずつ?

手術を受けたのは月曜日、水曜日にこんどは娘を連れて夫が面会に来てくれ、洗濯物を届けてくれました。家族2人までの30分の面会です。

お年頃で父親が苦手な娘、道中何話してきたのかなあと思ったり。でも現れた時はうまくやってるように見えました。

その水曜日の夜に、木曜日退院でもいいよーと主治医には言われたものの、夜がまだ心配で金曜日退院にしてもらいました。

火水木と3食ごとに飲んでいた痛み止めが、金曜日から頓服薬に。

リハビリの先生には、胸を切ったのだから、2週間くらいは無理せず休み休みで一度にたくさんしないで途中で脈を整えて、と言われました。

夫と息子が迎えに来てくれて、帰りに友達に教えてもらったパン屋さんに寄って、たくさんあるパンから悩みながら食べたいものを選んで買いました。

退院後

退院した金曜日、夜になって38度超えの発熱。
次の日の朝には下がったものの、夜にまた38度の発熱。

そして今日の朝、平熱。

痛みはだいぶ引いているものの、この発熱が嫌な感じです。

病理検査の結果がでるまでまだかかるので、ぼちぼちいくしかなさそうです。

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