見出し画像

スポットライトが

去年のクリスマスに常務が買ってくれたパソコンのキーボードの感触が良くて、誰が興味あんねん、と我に返りやめそうになっていたnoteも、キーボード触りたさだけでポツポツ続いている。いつか、友人に付き添ってもらって家電量販店でキーボードを選んで買ったことがあった。私が欲しかったのは、テンキーが付いていない小さくて、昔の98のようなゴツいキーボード。小さくて安くて早く打てるものを探していた。感触の必要性など考えてもみなかったが、安いのをガチャガチャ打った後、高級キーボードのカタカタ感を味わうと、これがお金持ちってことよ、と言われている気がして納得した。その時の私はガチャガチャの方がむしろ打っている感じがしていいじゃないか!と安いのを買ったが、身銭を切らずに高級カタカタキーボードが届いた途端こちらに。節操がない。

子供が学級閉鎖になってしまった。私は出勤前にZOOMで授業が始まるのを見届けもう一人をこども園に送りそのまま出勤し、昼休憩に一度帰宅し子供をつれて再び出社し、会社の撮影ブースでZOOMができるよう整えてあげて昼食をとらせ、私も急いで昼食をとり、仕事に戻る。子供と一度帰宅し、もう一人を迎えに行く。夫のアイデアや及ぶ手が及ぶわけもなく、私にすべてのしわ寄せが来ている。病み上がりの娘への栄養バランスのとれた食事と、明日も続く学級閉鎖を機嫌よく過ごしてもらうためのプランをずっと考えている。するとどうやら夫が何かのきっかけで機嫌が悪くなっていたようだった。私がケアできる限界を超えているので、私を守るために夫の機嫌取りは切り捨てている。申し訳ないと思うことすら毒にもなるので。

最近夫が何をしゃべっているのかほとんど聞き取れなくて悩んでいる。元々滑舌が悪かったが、年々早口になり、雑になり、言い間違えも多い。言葉に対する誠実さが無い。デリカシーもモラルもない。日本語の上澄みをすくうような、モールス信号のような口調で、子音は母音に飲み込まれている。これは想像だが、私に伝えたいことが無いんだろうな。伝えたい気持ちがあったならこんな喋り方にはならないはずだ、という喋り方なのだ。または、語気の強さで権威をアピールしたい人の喋り方に似ている。政治家とか。そういうことなのか。段々怖くなってきたので考えるのをやめます。

先日、友人が「感動したから見て」とキー・ホイ・クァンのスピーチ動画のリンクを届けてくれた。

私は英語を本腰を入れて勉強したことは無いが、これは伝わる。とても伝わる。翻訳アプリも使ったが、日本語に翻訳して理解するとは別の、赤ちゃんが言葉を覚える時のような経路でも伝わる。映画界でアジア人としてキャリアを積むことの困難さと、今闘っている人に向けての強いメッセージだ。いつか誰かが見つけてくれる。

 私が彼を初めて見たのは小学生の頃。グーニーズのデータだった。田舎の厳しい家で、父の検閲を通り許可が出た父の基準の”害がなくタメになる”映画だけが観ることを許されていた。少しの作品を繰り返しみるしかないわけだが、グーニーズは何度みても面白かったし、未だに観ている。繰り返し観ることに意味があったとも思う。子供時代はとてもつらくトンネルから出る日を夢見ていたので、インディジョーンズやグーニーズなど、トンネルから脱出系作品は特に繰り返し見た。少しずつ社会が変わり、スロースが原因でテレビ放映ができなくなったという噂を聞いた時は本当に悲しかった。作品の意味を理解していない人が決めたことだ。


睡眠薬を飲んだ後、布団の中で書くので、翌朝信じられない誤記に気づく。直すのも恥ずかしいが、おいておくのも恥ずかしいので直しています。そっとしておいてください。

明日の予定を決めるのはやめよう
そんな夜。そんな時間です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?