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クスクス話とキノコのタブレ

日本ではあまり身近になかった食材のひとつ、クスクス。
クスクス(couscous)は小麦を原料とした食材そのものを示すこともあれば、その食材を使った煮込み料理を指すこともある。北アフリカや中東が発祥の地で、フランスでも良く見かける食材、料理だ。

アラブ系の友人から、彼女のクスクスのレシピを伝授してもらってから、寒い時期に良く作るようになった。
(この話は、またいつか!)

食材としてのクスクスの話になるが、“クスクスは世界で一番小さなパスタ”と誰かが言っていた記憶が…ある。
お湯で数分戻せば、あっという間に食べられるので、今では我が家に常備している食材のひとつだ。

夏に良く作るのは、クスクスを使ったタブレ!
タブレ(taboulé)はレバノンが発祥の地と言われ、こちらも、フランスでも良く見かける料理だ。

フランスでは、クスクスにパセリや少量の野菜を細かく刻んで混ぜたタブレを良く見かけるが、元のレバノン料理は、刻んだ大量のパセリに少量のブルグール(boulgour)を混ぜて味付けをしたものが主流のようだ。

料理が異国に渡って、その国ならではの料理に変化していく… そんな料理の歴史が面白いなと思う。
インドのカレーと、日本の家庭で親しまれるカレーライスのように。

色々なタブレがあるが、私はどのタブレも好き!

良く作るタブレは、キノコのタブレ。
伊藤まさこさんの本で見かけて(まさこさんもご友人から教わったらしい)、レシピは載っていなかったから、文と写真から味を想像して作ったのが始まり。

色んな味付けのキノコのタブレを作ったが、最近のお気に入りは、キノコ2種類以上(キクラゲ必須)をオリーブオイルとニンニクで炒め、醤油味仕立てにし、お湯で戻したクスクスと和える、というもの。
ペペロンチーノを入れて辛味を足しても美味しいし、生姜の千切りを一緒に炒めても合うし、コリアンダー(パクチー)やネギを混ぜても美味しい。
半熟卵や目玉焼きを添えれば、ランチのワンプレートにもなる。(よね?)

ちなみに、クスクスには粒のサイズが数種類ある。私が認識している範囲では、大粒、中粒、小粒の3種類。
煮込み料理のクスクスでは、小粒が合うと良く聞くし、さらに極小粒のスムール(semoule)を代わりに使うこともある。
タブレには、中粒か大粒のクスクスがおすすめ。

クスクスで作ったタブレは、冷蔵保存しても、翌日も美味しい。(むしろ味が馴染んで美味しいと思う)
ご飯やパスタのように、冷蔵庫で固まってしまって、温め直さないと美味しくない…と言うこともない。

クスクス。
しかしながら、面白い名前だよなと調べてみた。
ベルベル人(北アフリカの人種)がクスクスを作る際の、小麦を挽く時の“keskes”という音が名前の由来だそう。
(日本人の私には、どう想像しても、“クスクス”には聞こえないと思うけど…!そう考えると“クスクス笑う”と言う日本語の擬態語も面白いよな〜)
この擬音語は、ナンパする際にも使うという記載も目に入ったけど… どうやって?

奥深い、クスクス。笑

たまたまここを覗いてくださって、まだクスクスを食べたことがない!と言う方は、是非とも食べてみてほしい。
こんな食べ方がオススメというのもあったら教えてほしい!

クスクス、大好きだから、またいつかクスクス話を書こう。
今日はこの辺で。笑

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