自分を、誇れ。
今の自分が何気なくできてしまっていること。いとも簡単に、息を吸って吐くように。意識しなくてもできていること。
それは、生まれもった能力なんかではなくて。そこにいたるまでに、痛みとかしんどさとか悔しさとか、そういった苦しみを乗り越えてきたはずで。
あまりに自然にできるようになってしまったがために、それを見ている人が、もしくは自分自身でさえも、「簡単なことなんだ」と認識してしまうのは違うよなぁと。
そんなことを考えた話です。
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私は陶芸を始めたのが2年半前の2016年3月。
最初は土の扱い方なんてまったく知らなくて、陶芸教室の先生から受ける指摘(こうしなきゃいけないとか、こうしてはいけないとか)の意味なんてほとんどわからなくて。
でもそれは、大学で基礎を学ぶうちに理解できるようになってきて、土を触れば触るほど体に染み付いてきて、無意識にいろんなことを「これは大丈夫、これはダメ」と判断できるようになった。
この状態になったら、AとBとCという選択肢から最善策を選ぶ…
この色を出すにはこの調合とこの焼き方をする…
こうなったら作り直した方がいい…
そういった知識は、実際のものを作りながら「なんでこうならないんだ」「こんなトラブルが起こったけどどうにかしなければいけない」という悔しさや不甲斐なさや危機感から覚えた。(トラブルシューティングは一番いい勉強法だ)
実技的な部分も、とにかく手を動かして身につけた。小学生の頃、なんども転びながら自転車の補助輪を外したように。手のひらを真っ赤にしながら逆上がりを練習したように。
体で覚えるしかないものだから、うまくいかなくても繰り返し繰り返し練習するしかない。とにかく数をこなすしかない。そういう世界だと知ってから、たくさんのものを作り続けることにこだわってきた。
それは、「人に教える」ということに関しても同じで。
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