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フォリア作品の解説など

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フォリアで制作している染、その他作品の技術や創作姿勢に対する解説です
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記事一覧

序・フォリア工房のムラ染系の仕事について

当工房の定番とする加工に「ムラ染加工」があります。 高度な日本の伝統染色の分野では、ムラ…

フォリア工房のムラ染系の仕事について・1

*全面ロウムラ加工について* 「全面ロウムラ加工」というのは主に「白ロウ」という、防染力…

フォリア工房のムラ染系の仕事について・2

*トラ目染* こちらも「全面ロウムラ加工」と同じように、工房内での通称がそのまま業界の通…

フォリア工房のムラ染系の仕事について・3

*ムラ雲絞り* 当工房では、工房内の通称でそう呼んでおりますが、絞り染業界で言われている…

レース“文様”の和装についてあれこれ

当工房では、アンティークレースをモチーフにした和装の「文様染め」をしており、それは当工房…

フォリア工房の和装についての考え

フォリア工房、そして代表の仁平幸春の、和装への姿勢です。 文化面「いわゆる呉服」は、古臭…

フォリア工房のムラ染系の仕事について・5

今回は、生地に染料や糊やロウを蒔いて、蒔絵などで言う「砂子」のような効果を出す仕事を紹介させていただきます。 いろいろな手法がありますが、当工房の「蒔きもの」の仕事は 事で、制作します。 *飛沫染(しぶき染)* ここでは「染料、あるいは顔料で行う場合」を説明いたします。 染料や顔料の場合は、下画像のような「扇筆」を使います。特に、毛がピンピンして弾力のあるものが良いです。そこに染料や顔料を含ませ、棒に打ち付ける事で飛沫を作ります。 染料や顔料へ混ぜる糊料の濃度、筆

フォリア工房のムラ染系の仕事について・4

*墨洗い流し加工* こちらは、墨や顔料で生地を染めた後、布を水に充分に浸け、それからブラ…

和装にまつわるいろいろな気持ちをすくい上げ形にするのも作り手の仕事だと考えます

フォリア工房の私たちは、着物を着る方々の、着物にまつわるいろいろな気持ちや思い出を大切に…

やっと当工房のサイトをリニューアルしましたよ!

・・・実は、およそ4年間、私の工房のサイト foglia.jp が表示されないまま放置状態になって…

よろけとゆらぎ

「よろけ」と「ゆらぎ」。。。 似ているようで違うような。。。 ・・・私はこんな風に染の仕…

お客さまだけの一点ものも制作します

​フォリアでは、通常制作している工房オリジナルの染色作品は「いわゆる一点物」ではなく、同…

染額の「物語的な」作品について

上写真のような物語的な作風のものは、独立する前ぐらいから少しずつ作り始めたもので、独立し…

フォリアの具象柄と抽象柄について

当工房で(フォリア工房)制作する染色品の作風は幅広いので「どのような制作姿勢だと、そのように幅広い作風を同時並行してそのレベルで作れるのか?」と良く訊かれるのですが、特別な事は何も無く「参照する古典自体が元々多様性を持っているので自然にそうなる」というのと「最新の創作物を分野を問わずチェックしておく事」ぐらいしか意図して行っていないので・・・誰でもやっている事しかしておりません。 技法的にも、95%が「糸目友禅と、ろうけつの併用」で制作しておりますので、特に変わった事はして