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仁平幸春の考え

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制作に関する考え、その他雑感を綴っております
運営しているクリエイター

#工芸

機械でやった方が良いものは機械でやった方が良い

手でやっていたものが、機械でもっと精度高く出来るようになった、そして完成度の高いものが大…

工芸系作家も職人もちゃんとしないと

作家だからどうとか、職人だからどうとか、そういう事は関係なく、ちゃんとした仕事をするべき…

分野分け出来ない着物をつくる理由

当工房は、衣桁に(着物を広げて飾るための枠)かけた際に見栄えのする「着物の形をした染絵」…

いつも全力でやらないとスグに堕ちて行きます

職人仕事・・・職人に限らず仕事人は、いつも100%からそれ以上の意識を持って仕事をしていな…

2023年棟方志功展に行った

先日、工房構成員の甲斐凡子と、東京国立近代美術館にて開催しております「棟方志功展・メイキ…

民藝館と現代の民藝

「民藝品は民衆の健やかな日常生活のためのもの」という定義であるなら、民藝館のミュージアム…

絵画と文様の違い

芸術とデザインの話はこのnoteに書いた事がありますが (下のリンクの記事の、中頃あたりからその話題になっています) 以下のリンクでは「工芸品と芸術品の違い」などを書いております。 が、「絵画と文様の違い」の話題は書いた事が無かったので書いてみました。 例えば、絵画なのに文様みたいな絵を描く人がおります・・・例を挙げればマティスや熊谷守一の絵は、作品によっては平面的で文様みたいな感じがあります。 また、マティスや熊谷守一の絵は、デザイン素材としても大変素晴らしく汎用性

若い自分への先輩からのアドバイスは、取り敢えず聴く方が良いが、的外れな事もあるの…

若い頃は、様々な分野で仕事をする年長者の方々から、色々なアドバイスを受けます。 そのアド…

江戸組紐の老舗“中村 正”さんを訪ねました

先日、松戸市内で130年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」(なかむら しょう)の四代目、…

何かの達人だとしても、他の分野の事は分からないのが自然

世界の事は私は知りませんが、日本だと、テレビ番組のコメンテーターとして芸能人のベテランや…

今年のフォリア工房の挑戦のひとつ

当工房は工房の成り立ち上、いつも「試行錯誤」と「挑戦」の連続ですが、この所の当工房の最も…

作品は意識して制作するものではなく当たり前に創作人生を送っている結果生まれるもの…

手作り系職人の方で ・作品制作=自己の創作を純粋に表現したもの(創作的に純粋なホンモノ) …

何かをイチから自分の手で作った事がない人程、少しの関与で自分のオリジナル作品とか…

そういう人って恥ずかしいですよね。 年齢や仕事の分野関係なく、元々そういう性質を持つ人が…

方法論や技術のレベルが上がると全体の底が上がるけども、真のオリジナリティを持つ人の数が増えるわけでもない

表題で、言いたい事が終わってしまった・・・ そうはいかないので、以下駄文。笑 これはどの分野でも同じだなあと思うのです。 例えば・・・ エレキギターの音は実に多様ですが、大まかに言えば、クリアートーンの良い音、クランチの良い音、歪んだ音の良い音などがあり、さらに細かく、ギターのメーカーの違い、ギターのパーツの違い、ギターアンプの違い、その他いろいろな違いで大きく音が変わるので、多様な音の分だけの「良い音」の価値観があります。 エレキギターの音には実にいろいろな種類や