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世界一甘いお菓子と言われるインドの「グラブ・ジャムン」を試してみた

はい、世界一甘いお菓子やで!歯がしみる程甘いで!マジでヤバいで!と言われているインドのお菓子「グラブ・ジャムン」です。

ウチの工房の近所に新しくネパール系のカレー屋さんが出来まして、初めて入ってみたところアジア系の食材も売っており、そこでグラブ・ジャムンを発見!

その存在を三年ぐらい前から知ってはおり、通販で買ってみようかとも思いましたが送料も入れるとそれなりの価格になる事、さらに家族やスタッフはエスニック系の食品をあまり好まない事から購入に至らずだったのですが、そのカレー屋さんにてそれ程高くない価格で売られていたので迷わず購入した次第です。

缶の大きさは、トマトホール缶のダブルサイズぐらいです

事前情報があまりに凶悪だったため、いつ開けるかと迷い放置しておりましたが、突然「今だ、今こそグラブ・ジャムンだ!」という霊感が訪れ開缶。←笑

こちら、冬の暖房無しの部屋に置いておいた状態で開けましたので、結構冷えています。12度ぐらいかな・・・異様に甘いという事前情報により、とりあえずは低温から始めようと思ったわけです。が、グラブ・ジャムンは少し温かい方が味が良く分かり真価を発揮するそうです。

開けると揚げ油が蓋にベッタリ

開缶すると、蓋に揚げ油が固まってベッタリ付いておりました。冷えているからかな。一応、この油の味見をしてみましたが、美味しくはないです。皆さんは、味見しなくて良いです(しないか)

匂いを嗅いでみると、油が酸化したような匂いもなく、普通に甘いシロップの香り、ドーナツの香り、カルダモンの香りがうっすらとします。

輸出の長旅で、ボール状のグラブ・ジャムンが崩れているんだろうなあと思っていたのですが、動かない丁度良い密度でみっちり詰められており全く崩れていませんでした。缶の大きさに合わせたボールの大きさなのでしょうね。

キレイな球状です

取り出してみると、形がキチンと整っており、香ばしそうな揚げ色もムラ無く付いていてシロップも濁りが無くキレイです。シロップは重く、ボール状のドーナツがテラテラしています。

中までシロップがシミシミ

割ってみました。

中までヘビーシロップがシミシミです。

黒いケシの実みたいなものは、カルダモンの粒です。

そして、実食・・・

シロップがじゅわー・・・甘い。

しかし・・・

「んー?・・・でもそんなに凶暴なもんでもないぞ?甘さからしたら、本物のザッハ・トルテとか、とらやの羊羹の方が甘いかも?・・・甘い干しデーツぐらい?」

というのが最初の感想です。

「味は・・・香りから連想される通り、練乳風味のドーナツに、カルダモンの香りを付けたヘビーシロップをしみしみにしたシンプルなもの。油が酸化している事もないし、変な匂いも無い。意外に普通に美味しい・・・甘いけど」

といった感じです。

お菓子の文脈としては、中東辺りのお菓子「バクラヴァ」などと似ています。

【バクラヴァ→「小麦粉を極薄く伸ばし重ねたパイ状の生地にナッツ類などを挟み、オーブンで焼いてから、シロップを染み込ませたお菓子」】

グラブ・ジャムンは油で揚げたものをシロップ漬けにしたものですが、味わいの方向性は同じですね。

日本人からすると「揚げたり焼いたりして折角サクサクの状態になっているのに、どうしてそれをシロップ漬けにしてシナシナにしちゃうの?」と思いますが、彼ら的には「舌と口蓋でお菓子を押しつぶした時に甘〜いシロップが染み出す時の美味しさがたまらん」という感じなのでしょうか(←実際は知りませんが)バクラヴァの場合は、下半分だけシロップ漬けにし、上半分はサクサクのまま、というパターンもありますね。

カシューナッツと合わせてみました

味わいとしてナッツ類と絶対に合うと思い、カシューナッツと合わせてみましたが、案の定とても合います。ピスタチオだったらもっと合うと思います。写真の倍量ぐらいナッツ類を乗せた方が美味しいです。刻んだヤツをまぶしても良いと思います。

スプーンでたっぷりのシロップごと食べてみても、やっぱり羊羹ぐらいの甘さです。というか実際、羊羹は世界的にみても物凄く甘いお菓子なんですよね。ですから「一番甘い」かは別として、グラブ・ジャムンは世界で最も甘いお菓子のひとつとは言えるかも知れません。

合わせる飲み物は、ちょっと雑な感じの茶色い紅茶を濃い目に淹れたものが合います。ファーストフラッシュなんかだと全然負けます。

・・・というわけでグラブ・ジャムンは、意外にと言っては何ですが、伝え聞いていた程凶暴なものではない、普通に美味しいインドの甘口お菓子でありました。

興味が湧いた方は・・・見かけたら試してみても良いかも・・・ぐらいに消極的にオススメいたします。


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