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デフ・ヴォイス

お友達のおすすめで買って読み始めた本。
地面を着実に踏みしめながら歩くような文体で、読みやすいです。落ち着いた声が聞こえるというか。
後期に担当していた言葉の授業では、一回の授業で3つずつくらい手話を覚えてもらいました。
学生の感想を読むと、以前から手話を勉強したかったので嬉しい、と書いてくれている人が多く、一生懸命覚えようとしてくれました。
挨拶、自己紹介、ありがとう、ごめんなさい、危ないから逃げて!、好き、嫌い、嬉しい、悲しい、友達、未来、過去、今日。
いままでに手話を勉強したことはなく、授業を担当するようになってから、学生と一緒に覚えたのですが、手話にも方言があったり、日本手話と日本語対応手話は違っていたり、国際手話があったりと、とっても豊かな言葉の世界なんだなあと感銘を受けることが多かったです。
保育の世界は、「大人」の世界のように分化されておらず、言葉も音楽も、絵を描くことも、外で泥団子をつくることも、ごはんを食べることも、ぜんぶごた混ぜになっていますが、根底には、こどもの感性に感動したり、成長を喜んだりする気持ちがある気がして、そのゆるさやおおらかさが面白いなと思っています。


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