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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

【エッセイ】心の会話

流れゆく季節の風を感じて 生まれ育った町の景色のなか 足早に歩く道── 久しぶりに顔を合わせるから 何となくイメトレを繰り返しながら 黙って歩いていた。 家に着くと── 庭先では弟と姪っ子が草むしりをしていて どうやら朝から3時間以上もしていたようで 縁側でカップ麺とお茶を飲みながらお昼休みしている。 化学療法の治療中だから 家の中にははいってないんだという。 「めっちゃたくさん草むしりしたから、ゴミ袋4つもあるでな」 「木曜日のゴミ出しの日にゴミ捨て場に出しといてくれ

【エッセイ】仕事の価値観

今年のゴールデンウィークは少し短めで、正味、今日から落ち着いてはじまったという感じだ。 仕事の関係もあったから、 5月1日はクールビズの取材対応、3日にはラジオ出演と、イベントがポツポツとはいっていた。 環境系の仕事になってから、ずっと感じていることは、休日のイベント対応が多いということ。 特に今のように官公庁の立場になると、「消費者・国民の暮らしを新しく豊かに!」とか、かなりでかくて広いことを行っている手前、至る所で行われる家族向けのイベントなどが対象になってくる。 これ

信念

自分が自信を持ち、思いを持ってやっていること。 相手やまわりにとって どこまでわかってもらえているんだろう─── ほとんどは、見向きもされず、気づかれもしない。 かといって、 アピールして承認欲求を満たても意味もなく、 自分のためにと思っても、自己満足にしかならない。 ひとはひと、自分は自分なのか─── 他人のためにと思い、取り組むことも 時には余計なおせっかいになっていたり、 手取り足取り世話することも その人の成長に繋がらなかったり、 自分の思いをむき出しにする

【エッセイ】背筋を伸ばして

四月も三週目になった、 新年度の始めは、やっぱり一日一日が長く感じるものだなぁ、 と思いながら、 朝の通勤のいつもの道を、少しゆっくりと歩く。 サクラの花びらも、もうほんの少ししか残ってなくて、 その分、春の息吹に誘われて出てきた若い緑の葉っぱが鮮やかに生き生きして見える。 ──────────── ──先週の日曜日、近所のいきつけの焼肉店に、家族と親友3年ぶりくらいに予約して訪問した。 僕は他の仕事の関係でちょくちょく利用してるママとの会話が楽しいお店。この辺りに引

朝のさくらの散歩道

四月も二週目がはじまった。 穏やかな春の日和のなかで 今朝もいつもの神社お詣りから 八幡宮さまの鳥居のまわりは さくらの花びらがしとしとと降り注ぐ お堀沿いの道を歩くと 行き交う人たちは通勤前の少しの時間 足をとめて写真をとっている人たちが多い 靖国神社の桜 先週も毎日みてきたけど 今日が一番見頃のような気がして この瞬間を記録したくなって撮影していた こんな贅沢な空間、 ひとときはなかなかないもんだなぁと いろんな憂いや心配事は さくらの花びらと一緒に ひらひらと吹

今週は少し長く感じるな🌸

今年の四月は月曜日からはじまり。 新しい年度になり、うちの職場では半分以上のひとが入れ替わり、新しいひとが10名以上着任した。 なんだか別の職場にきたみたいな不思議な雰囲気。 残った数少ない方になった僕も、今月末でまるっと一年となる。先週まで、まだまだ新人のように思っていたのに、急に周りからベテラン扱いされると、調子にのって先輩面してしゃべっている自分がいたりして、面白いなと感じていたり。 三日目の今日は、まだまだ業務説明もはじまったばかりの段階で、新人の人たちは様子見しな

【エッセイ】朝の月

朝五時半に起きて ベランダにでてストレッチしてると 四ツ谷駅の大きなビルのうえに ぽっかりと白いお月さまが浮かんでいた ちょっと前までこの時間は薄暗かったのに もう青空が眩しくひろがっている 昨日はお昼汗ばむくらいの陽気だったから 一気に春から夏になったみたいな感覚 さて、 Tシャツとパーカーでラジオ体操でもいってこようかな 今日で三月も終わり 明日から新しい年度、新しい仲間たちとの仕事がはじまる 今日も新しい一日がはじまった 穏やかなよい一日になりますように

再生

【ギター練習の日常】輝きながら 〜故郷の親に、静穏の祈り

先日仕事を終えてから少しの時間があったので、ひとり部屋で弾いていました。「輝きながら」声変わりしてない時から好きな曲かな(笑) 今年の春は風が強くて、 闘病中の母のことと重なって、昨日親父まで入院してしまいました。 日頃の心労もあっただろうし、 何よりいままで70年以上病気知らずだったことも、いろいろガタがくる歳になって、少しホッとした時に出たのかも知れないなと思ったり。 とりあえず顔を見に行くところです。 自分も50になって、少しは落ち着いていろいろ考えられるようになったけど、 まだまだいろんなことがあると内心はあたふたしているようにも感じるな。 いま電車で読んでいる本に気になったフレーズがありました。 前から好きなスティーブン・マーフィー重松さんの『ハートフルネス』からの引用。 一日ごとを生き、 一瞬ごとを味わい、 困難を安らぎへの道として受け入れなさい。 神学者ラインホルド・ニーバー「静穏の祈り」の中からのフレーズ。 マインドフルに生きて、何事もありのままに受け止められる気持ちになれることがハートフルネスで、まさに今の僕や家族に必要なメッセージなような気がした。 大きな試練はがたくさんあるけれど、それは自分の弱さやもろさに向き合っていることそのもの。 自分の弱さを受容して生きる喜びを味わい家族とも共感できることが大切なのだと、そんなことをふと考えてました。 この曲は、週末のほりべえさん家のホームパーティーで披露できる曲ないかなぁと弾いていた曲でした。ほりべえさん、せっかくの機会をごめんなさい。今回は行けなかったけどまたもっと練習してパーティーに参加したいです✨

冷たい風

もうすぐ暖かな季節がくるのかと思いきや、 また冷たい風が吹き荒れている。 僕はたまらずマフラーと手袋に厚手のジャケットに身を固めて北風に逆らいながら道を歩いている。 いろんな試練が次々に現れて、解決する間もなく、また次の試練がのしかかってきた。 冷たい風は容赦なく吹き付ける。 涙を流す間もなければ、悲観的に考える暇もない。 無情に流れる時間に抗うことも出来ず、長い年月のツケが一気にまわってきたのだろうか。 僕は放心状態になりながら 少しでも前に進むしかないと行動する。

【エッセイ】いろんな町の空気を吸い込んで

いろんな町の空気を吸い込んで いろんな町のいろんな人たちと出会い いろんな話に耳を傾ける そこにはたくさんのストーリーがあって その人の今まで生きてきた人生のシーンが いろんな場所に息づいている ある地方の町の再開発プロジェクトで 数年前まで動物園があった場所を訪れた すごく広い敷地は人も動物もいなくなってから放置されてきたから だんだん自然の環境に戻ってきていた 所々にいろんなオブジェや遊具が草木に混じって埋もれていたり 小さい頃からこの辺りで育った方々と一緒に歩いて

雨の中で

寒さも少し和らいだ空気のなか しとしとと柔らかな雨が降り注ぐ ここ数年、妙に晴れ男になった僕 今年も傘をさして歩いた記憶はほとんどなくて 仕事に向かう道のりを傘をさして歩いているのは今年初めてかも知れない 雨の日用の靴を履いてきたから しっとりとしたアスファルトを踏みしめながら 歩く足どりは軽くて心地よい 週末に思いつきで 先週に温泉のエキスパートの方に教えてもらった 群馬県にある四万温泉というところに小旅行に出かけてみた 千と千尋の神隠しのモデルになったといわれる古い

もっと・・・

何かできることはないのか 何かもっと、大切なひとを支えるためにしてあげられることは 自分はひとのために変わってこれたんだろうか ひとに自分の知識や経験を押し付けているだけで ひとを変えようとしているだけじゃないか 溢れる思いと感情で 必死になっている自分と向き合ってみると 余裕がなくなっていて 全く逆のロジカルなことを並べ立てて なんとか自分を納得させているだけで かといって 黙って賢者のようにふるまうこともできず 溢れる思いと感情にまかせて ふるまうほど若くない 自

時は後もどりすることなく流れている

時は後もどりすることなく流れている 目の前にあることを見つめると 頭の中考えていることは 決して目の前に現れないことだとわかる 未来は予測できるわけもなく ただただ、 目の前にあることの連続だということを わかっているつもりでいるようで また、頭の中で何かを考えようとしている ひとからどう思われているか考えても ひとは驚くほど自分のことをみていないことに気づく ひとのことを考えていても 気がつけば自分のことを考えていることに気づく 偶然の出来事に背中を押されて 一歩踏