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徳を積むということ。

10年間にわたる公立中学校でのバレーボールの指導の中で、私は何を言ってきたのだろうかと考えると、結局は「徳を積みなさい」ということをずっと言い続けてきたのではないかという気がしています。

最近の保護者の中では陰徳という言葉を知らない人も多いので、生徒たちには徳という言葉を使わずに「+プラス」と「ーマイナス」という言葉で説明してきました。

「他人のために役に立ちなさい」

「人の喜びを自分の喜びとなるようなことを為しなさい」

これは10年間、私が特に言い続けてきた言葉です。

事あるごとに、この言葉を思い出させてその場の判断に使いました。

バレーボールというスポーツは、ご存知のように自分のエリア内でボールに3回触れてよいというルールがあります。
一回目で自分が触れて、二回目は違う人が触れて、三回目はまた違う人が触れる。その三回目の人が相手チームにボールを返すというルールです。
 
相手にボールを渡す時にどんな気持ちで渡すのか。

優しく正確に渡すのか、乱暴に適当に渡すのか。

それを常に考えてプレーしていくと、生徒たちからの「ごめんなさい」と「ありがとう」の言葉が多くなり、プレー以外の会話に出るようになる。

人に対してやってあげたという気持ちをできるだけなくしていくのが、チームのまとまりを生む。

女子中学生は特にマイナスのイメージが湧きやすい。

認めて、褒めて、喜ぶ。

 この積み重ねが「徳」のタネになるのだと思う。

 



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