マガジンのカバー画像

日々是うふふ

37
「うふふなミカン」を通じてこころが動くこと、あれこれ。食べる人・つくる人がつながることで起きる化学反応あれこれなど綴っています。
運営しているクリエイター

記事一覧

感謝と謝罪と

 写真はうちの畑の近くの沢。大雨の前後など父と様子を見に歩きます。普段は枯れていますが今回のよう雨が続くと水が流れ出します。 これまで沢の脇の木が大きな根っこで土留めをしてくれていましたが近年の大きな雨のたびに水のチカラで土も岩も木も少しづつ流されているようです。 沢を詰まらせそうな倒木は随時取り除くのですが、しばらく前に直径が私の背丈ほどある木が倒れ、さすがにどうしようもなく市に撤去をお願いしています。 きっとこんな場所は日本全国たくさん。でもそのことに注意を払い氣が

私のお刀入門ものがたり

うちの実家の倉庫(蔵ではない)から 細長い赤いサビのかたまり=お刀が出てきたのが去年の秋ごろ。 せっかく出て来てくれたのにさすがにこれは金属くず… 普通にゴミの日に捨てるつもりで、でも何か残したくてFBに一瞬上げたところ、投稿を見て下さった様々な方が力を貸してくださいました。 おかげさまで地元警察署に相談し、刀剣類発見届出済証を発行していただき (電話であんまりにも「廃棄しますよね?」の圧が強くて、無知な私は心が折れそうになりました。相談できる方(ミカンがご縁ww)がい

技術の進歩って何だろう?

「技術の進歩って何だろう?」最近よく思います。父は「草刈なんて時代遅れだ」とよく言います。「除草剤を使えば苦労しなくていいのに。」 とも。 からだが楽なことをなぜ選ばないのか、彼には不思議でならないようです。除草剤は土中で分解するから安全、ミカンの木まで除草剤の成分は吸われないから大丈夫、というメーカーの説明を父は素直に信じています。 そこを信じ切れない娘はそれに対して「一周回って最先端なの!」とよく言い合いになります(笑)。 世界中で使用禁止が進んでいるにも関わらず日

平和の象徴

うふふなミカン。 よくその名前の由来を聞かれます😊✨ 食べる人もつくる人も地球も 笑顔になるミカンづくり、 ということとがひとつ。 もう一つはこの名前ができた瞬間の 風景そのもの、 (お父さんにいたずらする女の子が うふふ(いひひ)と 嬉しそうに笑ってました☺️) 子どもたちの笑顔が 300年先も続くように、 との願いを込めました。 子どもの笑顔は 私にとって平和の象徴。 とてつもなく尊いもの。 私の祖父の弟は 戦艦「若月」に乗り 戦地で亡くなりました。 むかし

あんな子やこんな子を見て思う(閲覧注意)

 (病気になったミカンの写真が出てきます。ちょいとグロテスクなので苦手な方はスルーしてください。) うふふなミカン、5月に花が咲いた後、小さな青い実がつき少しづつ大きくなってきました。この写真は7月ごろのもの(に顔をつけました笑)。夏から秋にかけさらに大きくなっていきます。 夏は摘果(てっか)といって柑橘類は実を間引く作業をするシーズン。1本の木にたくさん実をならせすぎると、養分が行き渡らないので、数を減らしてひとつひとつの実を充実させます。また「表年」「裏年」とあるよう

皮も食べて病気予防!

うふふなミカンには「皮まで食べられるミカンプロジェクト」という名前がついています。ジャムとか、安心して加工もできるよーというメッセージだったんですが「皮も食べてほしいミカン」に変えようかと思い始めています^^ 『玉ねぎ みかん「皮」を食べるだけで病気にならない』(前北里大学教授 熊沢義雄著)によるとミカンの皮を食べることで、近年多くの病氣や老化の原因と言われている「炎症」が抑えられ、健康を維持するのに大いに役立つとのこと。これは氣になるではないですか!こちらの本で一緒に学

しずおか茶町体験記〜1~

静岡が誇るお茶文化を象徴するのが「茶町」(ちゃまち)と呼ばれるエリア。江戸時代、将軍家御用達としてお茶を献上していた歴史もあり、独特の商業文化があります。 お茶には独自の取引市場があるってご存じですか?とくに5月は活気にあふれ、まさに売り手との真剣勝負!2018年と少し前になりますが、体験ツアーの記録を改めて。圧倒的素人目線での茶市場体験記です。 お邪魔したのは株式会社静岡茶市場。日本で最初にできた茶市場で、静岡県産だけではなく鹿児島など全国のお茶が集まります。市場は売り

農家のお茶、お届けします

〜農家が飲むお茶〜無農薬・手摘み新茶 さて5月と言えば、茶どころ静岡では新茶の季節。 当園でもちょうど八十八夜にお茶摘みをして地元の製茶工場に揉んでもらいました。 実はこの製茶工場、日本で一番高価なお茶を売る茶商と取引をする実力の持ち主。(社長が父の先輩。私も子どものころから知っているおじさん。)このおじさんのウンチクを聞くのが楽しくて仕方ありません。栽培の仕方、摘み方、出荷のタイミング、製茶の技術、どれ一つとってもお茶にはお茶の深―い世界がありとても興味深いです。 ち

農家はマルチクリエイター

 写真、かわいくないですか?( ´艸`)自分で撮影していてうふふを軽く超えてゾクゾクしました。こういう瞬間、本当にシアワセです。これはうちのうふふなドライミカンに地元の凄腕パティシエにお願いをしてクーベルチョコレートをかけた「うふふなミカンショコラ」です。もちろんこのプロダクツのご紹介もしたいのですが、今日は農家の「マルチクリエイター」っぷりについて。  うふふなミカンを始めて今年で5年目。農業の専門の勉強をしたわけでもない私は作業を覚えながら、どうやって自分の想いを届ける

見えないけどあるもの

まろやか蔵出便(1月便)の出荷も無事にほぼ終了。1月便でもたくさんの美味しかったよ!メールをいただきました。温かなメッセージ、本当にありがとうございます。 皆さんお礼のご連絡を下さいます。つくってくれてありがとう、と。生産者にとってこんなにうれしい言葉はありません。年老いていく生産者も、もう1年頑張ろうかって思い直せます。お金をいただいている訳ですから当たり前のことをしているのですが、やっぱり喜んでもらえていると思うととっても嬉しくてほっとして、『これでいいんだ』と改めて勇

売れない理由

#自分ビジネス という仕事の仕方を勉強している。 自分の心とからだを一番大切にする生き方が そのままビジネスにつながるという受講生が1万人以上いるメソッド。 そこにはこれまで自分をおざなりにしてきたつけがたまっていて 時々私には心をえぐられるようなことが起こる。 今回は自分のずるさに氣がついて あまりに恥ずかしくてただただ自己嫌悪で… はぁ。 自分ビジネスにはマルシェがあり 私も出店し沢山の応援をもらっている。 心躍るビジネスが並ぶ、仲間のエネルギーを感じる大切な場所。

スイーツ侍あらわる

 大切に育てたうふふなミカンの美味しさをもっと皆さんと楽しみたい!そんな思いで濃厚ジュースを作ったりドライミカンにしたり試行錯誤しています。そしてただいまスイーツづくりに挑戦中。(写真はイメージです。)  しずおかは由比という小さな街で誠実なスイーツづくりをされているパティスリーメールペールさん。地元食材を生かしたスイーツも季節ごとに登場しています。このたびうふふなミカンの想いを汲んでくださり、お力添えをいただくことになりました! 現在取り組んでいるのが、うふふなドライミ

思い出せたこと

情報発信って難しい。 人からよく思われたいから発信しているのか 自分の心が動いたことを発信しているのか 時々分からなくなる。 特にミカンのことを発信しているとなおさら。 うわー、きれいだなぁとか まじか!くやしい!とか。 心が動いたとき、無意識のうちに カメラを出そうとしている自分に はっとした。 周りからよく思われたいから SNSをアップしている氣がして 恥ずかしくなった。 そしたら自分の人生まるごと 人からよく思われたいことをやっている氣が してきて怖くなってし

自分をなめるな

「自分のほんとうの声って何だろう。」 私はヒラメクことも多いのだけど、迷うことも多い。それがうまくいくのか、家族や友人・周りからどう思われるのか、採算はとれるのか、etc…同時にたくさんの声が頭で鳴り響き、パッと自分が思ったことに結局氣付かないふりをして日常の雑務で氣を紛らわすことも多い。 実はうふふなミカンも自分で「やりたい!」と思って始めたものの、「実は親に対する承認欲求のためにやっているんじゃないか。」「義務感でやっているんじゃないか。」、そんな迷いが生まれていた。