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日々是うふふ

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「うふふなミカン」を通じてこころが動くこと、あれこれ。食べる人・つくる人がつながることで起きる化学反応あれこれなど綴っています。
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#無農薬

技術の進歩って何だろう?

「技術の進歩って何だろう?」最近よく思います。父は「草刈なんて時代遅れだ」とよく言います。「除草剤を使えば苦労しなくていいのに。」 とも。 からだが楽なことをなぜ選ばないのか、彼には不思議でならないようです。除草剤は土中で分解するから安全、ミカンの木まで除草剤の成分は吸われないから大丈夫、というメーカーの説明を父は素直に信じています。 そこを信じ切れない娘はそれに対して「一周回って最先端なの!」とよく言い合いになります(笑)。 世界中で使用禁止が進んでいるにも関わらず日

あんな子やこんな子を見て思う(閲覧注意)

 (病気になったミカンの写真が出てきます。ちょいとグロテスクなので苦手な方はスルーしてください。) うふふなミカン、5月に花が咲いた後、小さな青い実がつき少しづつ大きくなってきました。この写真は7月ごろのもの(に顔をつけました笑)。夏から秋にかけさらに大きくなっていきます。 夏は摘果(てっか)といって柑橘類は実を間引く作業をするシーズン。1本の木にたくさん実をならせすぎると、養分が行き渡らないので、数を減らしてひとつひとつの実を充実させます。また「表年」「裏年」とあるよう

皮も食べて病気予防!

うふふなミカンには「皮まで食べられるミカンプロジェクト」という名前がついています。ジャムとか、安心して加工もできるよーというメッセージだったんですが「皮も食べてほしいミカン」に変えようかと思い始めています^^ 『玉ねぎ みかん「皮」を食べるだけで病気にならない』(前北里大学教授 熊沢義雄著)によるとミカンの皮を食べることで、近年多くの病氣や老化の原因と言われている「炎症」が抑えられ、健康を維持するのに大いに役立つとのこと。これは氣になるではないですか!こちらの本で一緒に学

農家のお茶、お届けします

〜農家が飲むお茶〜無農薬・手摘み新茶 さて5月と言えば、茶どころ静岡では新茶の季節。 当園でもちょうど八十八夜にお茶摘みをして地元の製茶工場に揉んでもらいました。 実はこの製茶工場、日本で一番高価なお茶を売る茶商と取引をする実力の持ち主。(社長が父の先輩。私も子どものころから知っているおじさん。)このおじさんのウンチクを聞くのが楽しくて仕方ありません。栽培の仕方、摘み方、出荷のタイミング、製茶の技術、どれ一つとってもお茶にはお茶の深―い世界がありとても興味深いです。 ち

農家的なお茶の話

今年の新茶は飲みましたか? お茶に含まれる茶カテキンの1種がインフルエンザウイルスの表面にくっつき喉などの細胞にウイルスが付着することを阻害する、またインフルエンザの型は関係なく新型でも旧型でも笑 効果が期待できるという研究結果が注目されています。あくまでラボでの研究段階ですがなんとも心強い情報ですね。 「でも日本のお茶は農薬漬けなんでしょ?」 そう思われた方、農家的なお話、ちょっと聞いてください。 実は新茶の茶葉は基本的に農薬の散布はありません。(静岡県しみず農協ガイ

悔し涙からの出発

 うふふなミカンを始めたきっかけはいくつかあるのだけど、このことはほとんど話したことがない。長いからね笑 とある研究者のひとこと それは5年ほど前、当時の仕事の関係で初めて学会と呼ばれる場所に出向いたときのこと。生物関係の学会で私は「農薬と生態系」をテーマにした分科会を聴講した。 すでに販売許可を得て一般的に使われている農薬であっても、生態系に深刻な影響を及ぼすものが存在することを、実験や調査によって因果関係をひとつひとつ立証する、気の遠くなるような研究をされている方々の

心とからだの繋がり

さて、世の中コロナさんに席巻されてしまった感がありますが、一日も早く日常に戻れることを願ってやみません。 思うことは山ほどありますが、こんなとき、心とからだは繋がっていることを忘れたくないなと思います。 不安な氣持ちやストレスは血管を収縮させ、からだを冷やしさまざまな不具合をもたらします。 逆に「はぁ~、幸せだなぁ。」とほっとすること、おいしいものを食べたり、きれいな景色や好きな音楽を楽しんだり。 自分自身を満たしてあげることで「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが

防腐剤を使わないという選択

想いって見えないけど伝わる。愛を知るというのはこういうことかも知れない。大げさに聞こえてしまうかな。でも本当にありがたくて涙が出ます。(涙腺弱め) 2019年冬。今年は平年より暖かな日が続き、またまたいつもと違うことが起こっています。ミカンの収穫後、フレッシュなゆえの酸度を落ち着かせるために倉庫で寝かせるのだけど気温が高いせいでミカンが傷みやすくなってしまいました。 うふふなミカンは防腐剤は使いません。だからと言って腐ったミカンを送っては絶対にいけないわけで。(ミカンが腐