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感謝と謝罪と

 写真はうちの畑の近くの沢。大雨の前後など父と様子を見に歩きます。普段は枯れていますが今回のよう雨が続くと水が流れ出します。

これまで沢の脇の木が大きな根っこで土留めをしてくれていましたが近年の大きな雨のたびに水のチカラで土も岩も木も少しづつ流されているようです。

沢を詰まらせそうな倒木は随時取り除くのですが、しばらく前に直径が私の背丈ほどある木が倒れ、さすがにどうしようもなく市に撤去をお願いしています。

中央の横倒しの木の根元は直径150㎝を超える

きっとこんな場所は日本全国たくさん。でもそのことに注意を払い氣がつける人が少なくなっているのかも知れない、身近な自然と人の暮らしが近ければ何も起こらないうちに対処できたかも知れない、と土砂災害のニュースを見るたびに心が痛みます。自身のこととして学ぶべき光景だと自分に言い聞かせながら。

決して自然にはかなわないけれど、その中で生きるために地形や気候、
水や大気の見えない動きを理解し対応してきた先人たちの知恵の深さには
いつも感動します。

今回の大雨も静岡県ではわずか数日で例年の6月1か月分以上が降り
水害の被害も一部出ていますが、それでも予想以上に大きな災害が起きなかったのは幸運、もそうだけど、山が大地ががっちりと水を蓄えて一度に流れ出さないように抱えてくれているから。

大きな見えない力に守られて私たちの日常があることを改めて思います。

守られていることへの感謝と手入れが行き届かない謝罪と。

そんなことを思いながら父の後ろを歩いています。


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