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なぜ、芸術があるのか?

久しぶりにこのテーマに少しだけ向き合う。

芸術とは何か?

本質的な部分を改めて、見つめ直すことで

創作活動の迷いを払拭したり

進む道をまた鮮明に導き出してくれると思う。


今日は自分の言葉ではなく、

書籍「岡本太郎・今日の芸術」

横尾忠則さんの序文を抜粋しながら以下、書いてみたいと思う。

なぜ、芸術があるのか?


芸術というと、なにか華やかで高級なもののように思われてしまいます。

しかしまた、わかったようなわからないような、まことに、

とらえどころがない。

どうしてこんなものが、

この世にあるのだろう。それが世界に高く評価され、

取引きされたり、またある人にとっては、

全生命をつぎこんで悔いのない事業であったりする。

こんなに人をひきつけ、歓喜させ、

また反発と絶望をさせる

芸術とは何なのか。

それについてわかったような顔をする人もいる。

だが専門家とか先生なんて言われる人でも、

互いにまったく反対な判断や、主張をしたりします。

どっちが正しいんだか、何に基準があるんだか、

すこしもわからない。

素直に知ろうとする人は、かえって振り回されて混乱してしまいます。

また考えてみれば、べつだん「芸術」がなくても、

またそんなものに無知でも

毎日の暮らしに事欠くわけでもないし、けっこう楽しく生活できる。

あれはつまり気取った教養であるにすぎないと

思っている人もいるでしょう。

そういった意味で、社会におけるデコレーションの役割、

むしろ、贅沢と思われる面も、たしかにあります。

捉えどころがない概念のように思われがち。

芸術がなかったとしても、またそんなものに対して無知であったとしても

楽しく生活できれば良いでしょ。

という考え方もある。

芸術=気取った教養であるにすぎないと思う人もおおいかもしれません。


生きるよろこび


まことに、芸術っていったい何なのだろう。

素朴な疑問ですが、それはまた、本質をついた問題でもあるようです。

芸術は、ちょうど毎日の食べ物と同じように、

人間の生命にとって欠くことのできない、

絶対的な必要物、

むしろ

生きることそのものだと思います。

しかし、何かそうでないように扱われている。

そこに現代的な錯誤、

ゆがみがあり、

またそこから今日の生活の空しさ、そしてそれをまた反映した

今日の芸術の空虚も出てくるのです。

全ての人が現在、瞬間瞬間の生きがい、

自信を持たなければいけない、

その喜びが芸術であり、

表現されたものが芸術作品なのです。

そういう観点から、現代の状況、

また芸術の役割をみかえしてみましょう・・・・・・・


と。。。。。

書かれている。


芸術と芸術作品はイコールではない。


ほんとそう。

そして、

全ての人が現在、瞬間瞬間の生きがい、

自信を持ち、その喜びが芸術である。

まさにそう。

芸術は結局は生活そのもの、その人自身の人生や生き方に通じるのだ。

そしてジュエリーデザイナーとして

「それらを」表現することで

芸術作品をひとつ。

ふたつ。

みっつ。

丁寧に作り上げたいと思います。


UK




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