天文学で読む古事記 神々の誕生と冬の到来2

速秋津日子と速秋津比売が八神を生んだあとに
風の神ー志那都比古神
木の神ー久久能智神
山の神ー大山津見神
野の神ー鹿屋野比売神(またの名を野椎神)
が生まれ、
大山津見神と野椎神から
天之狭土神
国之狭土神
天之狭霧神
国之狭霧神
天之闇戸神
国之闇戸神
大戸惑子神
大戸惑女神
の八神が生まれる。

風の神、志那都比古は大陸からの偏西風。それは星図をもたらした。

木の神、久久能智神は、木の加工に使用される計算技術であった。
久は柩を意味する漢字。
棺は古代、木をくり抜いた舟を用いたものがあるくらいで造船技術と棺製作は密接に関わる。
海人族の到来は、大工技術を飛躍的に向上させた。
その元は、9進法、九九理、括りにある。

山の神、大山津見神は剱岳。
野の神、鹿屋野比売神は、茅野であり、この根元に付着する褐鉄鉱から野椎が生まれる。
これを作る人が鹿をトーテムとする人。鍛治の始まり。

天之狭土神は、アルゴ座。
冬の天の川に狭く中洲ができている場所がある。
その場所にある星座。

天之狭霧神は、蟹座。
蟹座には散開星団プレセペがあり、ぼんやりした星の塊が見える。故に霧。

国之狭土神は、佐渡島。
国之狭霧神は、糸魚川。
これは隠しておきたい場所だから。
糸魚川が翡翠の産地であり、秘匿の場所となる。

天之闇戸神は、ほ座。
地平線スレスレの為、見えるか見えないかよくわからない。

国之闇戸神は、粟島。
縄文時代の遺跡が東海岸に5ヶ所発見されていることから、既にその時代には人が住んでいたと推定される。
しかし、弥生・古墳時代の遺跡は発見されていない。
つまり、しばらく渡りが途絶えていた場所といえる。

大戸惑子神と大戸惑女神は、新潟の阿賀野川、信濃川。
日本海の航路で、渡りの間違えやすい場所になる。

次に生まれたのは鳥之石楠船神またの名は天鳥船。
次に生まれたのは大宣都比売
次に生まれたのは火之夜芸速男神またの名は火之炫毘古またの名は火之迦具土神。
この神を生んだ時、伊邪那美はホトを火傷して臥せる。

鳥之石楠船神は能登半島の舳倉島。渡り鳥の宝庫。つまり渡り鳥の羅針盤になっている。
天鳥船は、ぎょしゃ座のカペラ。夜空の一等星。

大宣都比売は、前回書いたがアンドロメダ大星雲であり、地上では、氷見の久目。
星雲は古代「白気」と呼ばれていた。
白は、百から一をひいた文字。つまり九九になる。

越の国作りは、天の星座配列をあてはめて行われている。今まで書いてきた星と日本海の地図が一致している。
また、越は54。足して9になるようになっている。
故に久目つまり9目は非常に重要。
神武天皇にお供する大久米。この久米の謎もここから解けていく。

最後に火之迦具土神。
石川県と富山県の県境の石動山。
この石動山こそ、越の国を分裂させる元凶となっていく。









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