見出し画像

台湾的音楽 J-WAVE 「SONAR MUSIC」紹介楽曲の より詳しい話

4月22日に、J-WAVEに出演してきました。台湾音楽について、お話しをさせていただきました。今回、出演したのは、J-WAVEで毎週月曜から木曜にオンエアしている音楽プログラム「SONAR MUSIC」です。ナビゲーターのあっこゴリラさんはラッパー。リスナーさんも含めて、みなさん音楽が好きで新しい音楽も歓迎してくださる感じで、台湾音楽のお話するのが楽しみにしておりました。

番組は、4月29日までRadikoタイムフリーで聞くことができます。

合間で、写真を撮らせてもらいました!楽しかったです。

番組では「加油台湾!今こそ台湾音楽ナイト」と題して、4月3日に発生した台湾東部沖地震に関して音楽という側面から台湾を応援していこう、ということで、出演の機会を頂きました。私の知っている範囲の話ですので、どちらかと言えばインディーズ音楽をご紹介しております。

一曲目は、林以樂で「L .O.T」をアナログレコードで、かけました。実は、放送でアナログレコードかけるの初めてで、私。ちょっと緊張しました。(ボタン押せば良いだけなんだけどね。)

林以樂(リン・イーラー)は、台湾インディーズの重要人物と言っても過言ではなく、私はとてもとても彼女の楽曲が好きです。

バンドやソロなど編成を変えるのと共に、ここまで音楽の雰囲気もガラリと変わるのか?!と驚くばかりです。シティポップ系のバンドサウンドも、シューゲイザーも、上質なポップスも。本当に同じ人がやっているの?と思うほどの多彩さ。でも、どれも声がとても可愛い。あどけない感じの中にも、色気や凄みも感じるところがまた良い。
さらに彼女は、台湾の人気アーティストの楽曲制作にも参加しています。アレンジでは、間奏に例えば日本の童謡のワンフレーズを入れてみたり、彼女自身のバンドでも、スカのリズムなのにそこにロシア民謡の「黒い瞳」が入ってみたり、というセンスの良い自由さがあり、思わず「オシャレ!!」と叫んでしまいたくなるようなものが多いです。どれも可愛いのに、緻密な計算がされている。まるで美しい織物を見ているかのような、そんな世界を作ってくれます。

こちらが、私が初めて聴いた時に衝撃を受けた、林以樂のバンドFrecklesのアルバムに収録されている楽曲「愛的逃兵」です。(愛から逃げちゃった人って感じですかね、タイトルの日本語の意味としては。)

2曲目に紹介したのが、羊文学,LÜCY「OH HEY」

日本の人気バンド、羊文学と台湾のシンガーソングライターLÜCYのコラボ楽曲です。羊文学の音楽からも、少し70年代などの雰囲気を感じることもありますが、LÜCYもフォーク寄りであり、音にもヴィンテージ感があり、私はとても好きです。もともと、LÜCYが羊文学のファンだったこともあり実現したコラボレーションですが、どちらの音楽にも共通している世界観や音があるように思いますので、これが実現したのは、必然にも近いのではないか、と思っています。

台湾もフォークミュージック多いです。いわゆる四畳半フォークみたいなものではなくて、少し懐かしい雰囲気を纏いつつも現代の音楽として昇華されていたり、エレクトロを合わせたフォークトロニカなど。多種多様です。
余談ですが、オンエアを聞いていた母親から翌日にLINEが来まして、「お母さんは、2曲にかかった曲が好きだったわー☺️」と言っておりました。

3曲目にOAしたのが、三牲獻藝 Sam-Seng-Hian-ge「八仙過海」

本当に、このバンドの曲を初めて聴いた時の驚きと衝撃たるや。聴いた瞬間、「やば!」と声に出てしまいましたので。エレクトロと台湾の伝統が融合される音楽は、今まで聴いたことがない音楽で、ゾワゾワと鳥肌が立ったのを覚えています。道教の儀式で使う楽器とエレクトロ。時代を超えて出会い、聴く人をトランスに誘うような、いい意味でのヤバさがあると言いますか、とにかく最高です。

こちらのMVは、台湾のインディーズバンド拍謝少年 Sorry Youth とのコラボ曲です。サムネイルの画ヂカラの強さ、楽曲のリフがかっこいいなど、いろんな面でめちゃくちゃ魅力的ではあるのですが、実はこのMVに出演されているご老人は、1945年以降の台湾の歴史の中で避けては通れない事件の犠牲となっている方です。歴史や政治的なことにも目を向けている作品と出会うことも多く、台湾のインディーズ音楽を知るには、台湾の歴史のことや文化のことなどを学ぶ必要があるなと感じております。
ちなみに、拍謝少年 Sorry Youthは、台湾語で歌っています。

4曲目は、YELLOW 黄宣「DAZZLE」

ミクスチャーであり、かつ色気がダダ漏れな感じがありまして、とても好きです。初めて聴いた時に、King Gnuと一緒にやったら凄い良いなーなんて妄想してニヤニヤおりましたが、ご本人がTAIWAN BEATSのインタビューで、King Gnuの常田さん好きとお話しされていますね。

9m88などとのコラボもしますし、やはり彼も他のアーティストの楽曲制作にも携わっていることがあります。聴いていて、なんかものすごいオシャレで、ひと癖あるなぁと思ってクレジット見ると、アレンジャーに彼の名前が入っているなんてことも。一度、ぜひライブで見てみたいなぁと思っているアーティストの一人です。

noteは私も書き始めで、まだ台湾音楽のことを今よりももっと知らなかった時のものなので、記事に至らないところも多いのですが・・・。リライトしようかなと考え中です笑

OAでは、もう1曲ご紹介しようかと思っていたところで時間切れになってしまいまして、今回は4曲をご紹介させて頂きました。もう1曲のアーティストに関しては、noteにもきちんと記載もしようと思っております。

それにしても、本当に良い経験をさせて頂きました。
私自身、中学生の頃から、かっこいいなーと思って憧れていたラジオ局に出られるとは・・・。お声がけ頂いた時は、びっくりしすぎて、全速力で走った後のように心臓バクバク鳴るは、変な汗が出てきて、脇とかびちゃびちゃになるわ・・・でしたが、無事にOAができて、本当に良かったです。

完全に調子乗っています。せっかくだし。熟女です。

またこういった機会があるといいな。頑張ろう。
ラジオは、4月29日までRadikoのタイムフリーでお聞きいただけます。

台湾音楽に関しては、noteに記事をまとめています。マガジンになっておりますので、良かったら覗いてみてください。

Podcastは、音楽だけではなく、台湾のいろいろなお話しを伺ったり、私が何かをもぐもぐ食べているか、音楽の話をしています。こちらもお耳にかかって頂けると嬉しいです。

OAの時に、差し入れた黒猫豆花さんのお話しが入っている回を貼っておきます。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?