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この数年、TLはなにをどう描いたらいいのかわからず、描こうとすると前作と似てしまうので距離を置いていた。『薄紅の闇のあと』が我ながら気に入って、これ以上はとても描ける気がしない、みたいなのもあったんだけど。エロいし、暗さも好みだった。その後あっけらかんとしたラブコメの『ラブ・ランジェリー』も気に入ってた。

なんかこういうと自画自賛なかんじですけど、あんまり自作を気に入る、みたいなことが無い人間なのだ。そんな私でも気に入った、読み返しても、悲鳴をあげなくてすむ、と思える作品が描けた。もういい歳になったからな。そういうのもあるのかも。

この3年ほどはだから、TLから離れて別のジャンルを彷徨って、またTLに戻ってきた、というかんじだった。ようやく、あ、これなら描けるかもな、というのが見つかったのでTLに戻った。次にまた、TLのネタが思い浮かぶ自信がまったく無い。いつも、毎回、TLはこれが最期かも、と思って描いている。ネタが無さ過ぎて。

やっぱり自分の好きなネタってそれほど多くなくて、決まってるから、似た手順を踏みがちになってしまって、ワンパターンになりがち。特にTLは、セクシュアリティが絡んでくるので物語に幅が出にくい。似たような展開になりがちだ。TL描いて25年近い。長いこと描いてしまったゆえに、私にとってとても難易度が上がっている。

でも、戻ってくるにあたって、自分、わりと、その時、自分にとって良い居場所にいたのだな。というのと、TLをやめて彷徨っていた間のことも全然無駄ではなく、ちゃんとそこそこ勉強になっていたのだな、というかんじと、両方ある。運は良かった。そして、努力もあながち無駄ではなかった。ちゃんと毎日ジェスドロやろう自分。

ファンタジーを、もっと世界の空気を感じて塗りこめる描けたらいい、と思っているが、さて、いつも最後まできちんと描けるかどうかはわからない。ここのところ、少し絵が不安定になっているのは、精神的なものかな。どんな仕事もわりと楽しくやっているけど、ファンタジーはとても嬉しい。ずっと描きたかったから。

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