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オープンDの音色を追って 22

 雑誌「ヤング・ギター」の2023年8月号はフェンダー大特集『Fender Experience』だそうです。
 概要を見たところトミーの名はありませんが、ストラトキャスターといえば日高富明を避けては通れないはずです。
 7月10日発売なので、買ってみますね。

 GAROについて、まだまだわからないことが多い!←この ! はちょっとした苛立ちを表現しています。
 これだけネットに情報があふれているのに、なんでGAROについての詳細がない!?
 ……嘆いていても仕方がありません。
 今調べようとしているのは1972年に放送されたドラマのことです。
 ワンクールだけ放送された時代もののスタジオドラマなのですが、なんとこの番組の主題歌を担当したのがGAROらしいのです。
 時代劇ですよ?
 それを、GAROが?
 戸惑いますが、GARO解散後、日高富明&ファイヤーが『新・座頭市』の音楽を手掛けているので、なくもないことなのかと……。
 時代劇の音楽って『大江戸捜査網』のテーマのように洋楽的なのもありますしね。

 
 話は変わって、tvk『ヤングインパルス』における『青い眼のジュディ』の演奏。

アイコンタクトをかわすマークとトミー。息ぴったり。マークのギターは12弦。
この繊細な目の光はどうですか?

 トミーの演奏を見ていて驚くのですが、

弦を押さえていなかったり
左手で、指板の上でストロークをしたり
ギターのボディをパーカッションのように叩いたり

 ギターに詳しい方ならご存じの奏法なのでしょうか。
 私にとっては見たことのない弾き方をしています。
 ネットには「フラメンコギターの技法を使っている」との書き込みが。
 さすがはトミーです。
 弦楽器なら何でもできる? マンドリンや琴を弾いていたこともありますからね。難しいと言われる三味線もできたのかも。

1973年第15回レコード大賞大衆賞

『ロマンス』。この曲のときは、マークは歌に専念するためか、ギターを持っていないことが多いです。

1974年『姫鏡台』

『姫鏡台』。トミーは小型の琴。マークはシタール。

 そして、tvk『ヤングインパルス』での『吟遊詩人』。

1975年『吟遊詩人』

 マークはハープトーンRS-6NC。
 トミーはストラトキャスター。
 気になるのはネックにぶら下がっているものです。
「新品の楽器についているタグ」との書き込みがありましたが、マスコット人形のようにも見えます。

何かがネックについている

 なんだか小さい動物のぬいぐるみみたいで、黒い二つの目としっぽがあるような。
 画質がアナログなのと、演奏で激しく揺れるので、よく見えないのです。

曲の終わりでジャンプするマーク

 ジャンプするマーク。珍しい。
 マークはスポーツ万能と聞きますから、ライブで激しい曲をやるときにはこういったアクションもあったのかな?

 なお、『ヤングインパルス』の番組名は、wikipedia等では『ヤング・インパルス』となっています。
 書籍『横浜の“ロック"ステーション TVKの挑戦(ライブキッズはなぜ、そのローカルテレビ局を愛したのか?)』(兼田達矢/DU BOOKS/2021年)の帯、本文中でも『ヤング・インパルス』表記です。
 しかし実際の放送では、中黒(・)はありません。
 tvkのホームページ内での表記も『ヤングインパルス』なので、中黒なしが正解だと思います。

活動後期は三人ともギター

 GAROの三人はギターを持った立ち姿が非常に美しいので、今「推し」グッズとして栄えているアクリルスタンド(アクスタ)にむいていると思います。
 しかし、推したい対象がこの世に既にないなんて。
 やはり活躍した時代が早過ぎますね。

(つづく)
(文中敬称略)

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