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バンドワゴン効果とスノップ効果

《バンドワゴン効果》とは、ある製品・サービスを消費する人が多ければ多いほど顧客がその製品・サービスによって得る満足・安心感が
増加する効果のことです。
(No.020の"イノベーター理論"でも少し似た内容に触れました)

これは、意思決定をする際に顧客本人の持つ価値評価ではなく、大多数が選択したという
「みんながいいと言うんだから間違いないだろう」的な同調心理が働くために起こります。

一度この現象が起きると、評判を聞いた人がまた新たな行列をつくり、それを見た人が…と続いていくので「勝ち馬効果」とも言われたりします。

このバンドワゴン効果を利用したプロモーションが、ラーメン屋の行列だったり、パチンコ屋の開店前の行列だったりするわけです。
「人気ランキング売れ筋No.1!」なんていうのもその事例のひとつですね。

特に数字で表現できない「使い勝手」や「安全・安心」を商品価値とするようなモノであったり「美味しい」とか「気持ちいい」など形容詞で表現されるような感覚的なもの、感情的な商品に関しては、このバンドワゴン効果は強く影響します。

人は他人の意見や効果を参考にしたいのです。

そしてバンドワゴン効果を話した以上、対局の《スノップ効果》も説明しておきます。

スノップ効果とは「他人と同じものは消費したくない」「他人とは違うものが欲しい」という心理が作用して、入手困難であるほど需要が増加し、一般化・大衆化してくるにつれ需要が減少する効果のことです。

これらの購入者は限定品、プレミア品、一般的な人が所有していない製品、一般的な人が所有したがらない製品、といったものに価値を見出し、購買を行うことによって「希少性や入手難度の高さに対する取得欲求」を満たしています。

超高額商品や超高額サービスを設定しても購入者があらわれるのはこの効果。

人は自分だけが特別でいたいのです。

「限定◯◯個」や「シリアルナンバー入り」や「世界に◯個だけ」などに弱い人っていませんか?

「ちょっと売れないかな…?」と思うような高値な商品やサービスを設定する場合は、この支配欲や優越感を刺激する「仕掛け」も合わせて考えてみてはどうでしょうか。

この《バンドワゴン効果》と《スノップ効果》を知った上で、自社の商品をどの様に戦略的に組み込むのか…あなたの知恵と腕の見せ所ですね!

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