マスメディアの在り方

前に何かのマンガで見たセリフだが『正義』という名の棍棒を振り回す一般人が一番質が悪い。

悪人に対し「ここまではしてはいけない」というタガが外れるからだ。何をしても構わない、徹底的に懲らしめる。それを考えると『ヨハネによる福音書』の石打刑はよくできたものだ。産まれてから一度も悪いことをしていない者しか、悪人に対し石を投げられない。

この『正義』という名の棍棒をもった一般人を文春とすると、今回の手越氏の件も割としっくりくる。コロナが流行ってしばらく「自粛警察」なる言葉も流行ったが、民衆を導く(ここでいう「導く」は「正しいことを報道する」)べきマスコミがその「自粛警察」になってしまうのは本末転倒だ。
(そもそもテレビ、特にワイドショーやニュースが世間で流行っている俗語を使用することに反対なのだが)

政治家などがやっていることを面白おかしく揶揄するような内容じゃないと、世間様は観ないのかもしれない(と一応フォロー)まず言わなくてはいけないのが、今回の自粛は「命令」ではなく「要請」であること。

たしかに手越氏は自分の夢だかやりたいことだかのために、複数の方と会合をした。それは悪いことではあるが、それを第三者に言われる筋合いは全くないわけである。話によると、夢ややりたいことを支援してくれる方との会合だった、らしい。数日前の夕方に見たニュースで「なぜそこに女性がいたのか」と話題になっていたが、別に手助けしてくれる人が女性でも構わないわけで。手越氏の会合の有無・善し悪しはともかく、私は彼の夢ややりたいことは応援したいと考えている。

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