見出し画像

トルコ・エジプト旅行記 2012/9/14前編

前日の幸甚な記憶を抱えたまま目覚める。今日の予定は、オズに登りたいって言ってた山にたいきさんと男3人で登りにいくだけ。ひたすらのびのびすっぞ、と意気込んでふらっと散歩してから、前日と同じような朝食をいただく。

登山ツアーは午後からの予定だったので、午前中はレンタルバイクでたいきさんとカッパドキアをふらふらすることにした。チャリンコでカッパドキアを走るのは非常にしんどい。高低差が激しく、スピードがなかなか出ない上に車もたくさん走ってるから危ない。何より地理がいまいちわからない。迷いながらも、勘で進む。

そろそろ見飽きたような岩の軍団を横目にただ風を楽しんだ。これから登るであろう、遠目に見えるカッパドキアで一番高い山(丘?)を見てテンションを上げた。そして、必死に坂を登って、登って、登って辿り着いたところが初日のレッドツアーで行ったところだった。

画像1

することがないので、とりあえず暑さを忘れるためにトルコアイスを食べる。纏わり付く蜂をカップに閉じ込め拷問した後、さらにすることがなくなるので、黄昏タイム。かっこいい写真を撮ろうとしたり、出来る限り目立つような岩の上に登ってみたり。終わればボーッと岩を眺めたり。

その後、2時間レンタルしたチャリンコを返して、ホテルにバック。オズが今日の昼食を作ってくれていた。
オ「ワインも持っていこうね。頂上で乾杯しよう。旨いぜ」
俺「いいね。ありがとー」

ホテルのオーナーに登頂口まで車で送ってもらう。途中、帽子がないことに気づき、お土産やで購入。何故かイスラム仕様のその帽子。ターバンみたいで決してかっこよくはなかったが、みんなが勧めてくるので購入。被ってそのまま出発。

オ「そういえば、入る時にお金とられるかもしれないから、僕が言ったタイミングで隠れてね!」
俺「え、隠れるの?」
オ「払うの嫌でしょ?寝ていてね」

いや、どこに向かってるんだよ、と思ったが気にせず、言われた通りにひれ伏せた。関門らしきところを猛スピードで突破するオーナー。

オ「今日は見張りいなかったよ。ラッキーだね」
俺「隠れる必要ないじゃん」
というわけで無事に登頂口に到着。

画像2

一旦、記念撮影。登りまーす、みたいな。

画像3

さあ、登るぞーと意気込む。
オ「危険な方のコースに行こうか!」
俺「いいね」
た「そうしよう」
全会一致で危険な方に進んでいくと、登頂口からオーナーの声が
オーナー「うぇhふぉあうぇhふぉいあうぇおあ」

何言ってるかわからん。オズいわく、危険な方はやめとけって言ってるらしい。というわけで普通のハイキングコースに。

画像4

こんな感じの景色を見つつ、てっぺんに辿り着く。意外にしんどくないなー、楽勝じゃんと思った。

画像5

てっぺんを制した気分に浸り、そのまま昼食の時間。オズの作ってくれたチキンの煮込みにパン。若干、肉が赤かったけど、気にしない。腹減ってるから。そして、ボトルのワインを開けて乾杯!

心地よい風に、上から見下ろす奇妙な大地。ご飯のおいしさが何倍にもなっていたに違いないし、ワインのおいしさは何百倍にもなっていたと思う。オズは「これをホテルのツアーにすれば売れるね!いいね!」とか言ってた。この山に登るツアーはなく、観光客はほぼゼロ。3人でてっぺんを独占できていた。鶏肉とワイン付きのカッパドキアのてっぺんツアー!いいんじゃないか、なんて言って、3人で価格はどのくらいが良いかなどを話していた。

また、オズから聞かされたような人種間の差別の話も頭に残っている。まだまだそういう部分は世界にたくさんあるし、次元が違うかもしれないけど日本でも同じような構造のことは起こっている。少し絶景の前で考える時間を与えられた。

昼食を終えた俺たちは、太陽で壊れそうなほど熱くなっていたカメラを手にして、山を下り始めた。下りは登りよりも遥かに長いが面白い地形が間近で見れるとのこと。

何気にカッパドキア最終日だったことを思い出して、最後かもなーという気持ちで大地を踏み始めた。

続く

オズが作ってくれた鶏肉の何かしら!旨っかたなー。

画像6

あとがき

もう7年以上前の出来事。だけど結構鮮明にこの景色は覚えている。

残りのトルコはパムッカレとエフェス。エジプトが最高に良かったからちゃんと書きたいんだけど、書いていたノートが見つからない :-(

時間と記憶を探しながら、書きたい時に書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?