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トルコ・エジプト旅行記 2012/9/13前編

朝4時くらいに目が覚める。

他の人が起きないように、慌てて震える携帯を止めた。

頭はすっきり冴えている。

ちょうど良い温度の水で喉を潤して、グッモーニンを言いに行く。

この旅の目的の1つだった、カッパドキアの気球に乗る朝だ。テンションはそりゃぁ高い。

ツアーのバスが迎えに来るまで、朝方の星を見る。太陽に消されまいと輝いてた。

確実に空気は昨日の夜より澄んでいる。そんな気がした。

遠くからのエンジン音に耳を傾け、近づいたことを確信すると、ホテルから飛び出した。

俺「おはよー!」

運転手「おう。乗れ。」

下さん:japanese「おはよう!たいきさんがまだ来てないよー。」

俺「おお!おはようございますぅー。マジですか。ちょっと待つべきですね。」

運「ふむふむ。よし行くぞ。」ブロロロブロロロ

下「いや、ちょっと待って!友達がまだ寝てるんだけど。」

運「彼の名前はリストにない。俺には関係がないんだよ。」

俺「いや、あと1分待ってくれよ。見てくるからさ。」

運「俺は仕事で、ここから2人迎えに行かなきゃならないんだ。知らないよ。」ブーン

下「なんだ、こいつは。」

たいきさんを置き去りにしていった罪悪感を1分ほどで頑張って消し去って、橙色に染まって行く地平線を眺めてた。

ツアーのバスは、なんとかballonと書いてる建物で停まった。

運「ここで待て。朝食があるから、食べとけよー。」

大した朝食じゃなかったけど、遠くに見えるオレンジの地平線がおいしく感じさせてくれた。

9月というのに、本当に体が冷える。

ユニクロのパーカーでは寒く、コーヒーで体を暖めまくる。

しばらくすると、気球の振り分けが行われた。

グリーンに、レッドに、パープルに、その他色々。

いよいよだなーなんて思っていたが、そこから待たされる待たされる。

なんでたいきさん待ってくれなかったんだよ、なんて白い息を吐きながら話した。

そして、朝日がどんどん昇って行く。

俺「ねぇ、サンライズ見れるの?間に合うの?早く行こうよ。」

係「はは。間に合うよ。コーヒーでも飲むか?」

俺「十分だよ。ありがとう。乗りたいんだ。早く。」

係「もうすぐだ。楽しめよ!」

そして、いよいよその時が!

グリーン班、行くよ!

よっしゃああああああ。

そこからまたバスに乗って気球乗り場に。

途中、飛びそうになってる気球を見て、

ああ、俺は間に合わないんじゃないの?

と不安にかられた。

そして、どーん

でかっ。

でかい。

くそでかい。

炎が出てる!

かっこいい。

周りにあるすでに飛んでいる気球が俺を見下ろす。

早く乗りたい。。。

操縦野郎「よっしゃー。乗るぞー。お前らは何人で来てる?」

外人さん「2人」

外「2人」

外「2人」

外「2人」

俺「・・・」

1人ですけど?いえい。

そう。カップルだらけでした。

気にしない気にしない!

乗ったるぜえええええ。

離陸!

怖い。。。

細いよ!ワイヤー!落ちないのかよ!

という気持ちもわずか。

気がつけば、100個(数え方知らん)くらいの気球が朝日に照らされながら、カッパドキアを賑やかにしていた。

高い!

半端ない。

カップルは肩を抱き寄せながら、

俺は隣のおばさんと寄り添いながら。

みんな息を飲んで、絶景を目に焼き付けていた。

まるでカッパドキアがおもちゃのような。


高度を上げて、下げて、気球はカッパドキアを覆い尽くす。

気球同士が近くに行くと、誰だから知らんけど、手を振って感動を分け合う。

お互いの驚喜がこだまする。

見たかったのはこれなんだ!

見せてやりたいなーっていう人を頭に思い浮かべつつ、シャッターを切る。

途中、カップル向けカメラマンというタスクが割り当てられるも、難なくこなし

もう一度、景色の中に自分をとけ込ませる。

(写真ばっかりだけど、ごめんなさい!)

すると、操縦野郎が喋り出す。

操「誰か飛び降りる奴はいないかー?」

カップル野郎「彼(俺)が飛び込むってよー」

俺「いやいや、無理だよー」(俺が死んでも誰も悲しまないってか、くそ野郎め)

操「日本人か?」

俺「そうだよ」

操「ちょうど今飛び降りたら、日本に行けるよ」(多分、ワープ的なことを言ってた)

俺「聞いた事無いね。それよりかは、この気球で日本まで行ってよ!」

操「今の高度は・・・」

シカトされた。

まぁいいや、俺は今最高に幸せだからなー。と本音を日本語でぽろりとこぼし、

残りの気球ツアーを楽しんだ。

残りわずか、広い元農地みたいなところに着陸!

終わったら、またもやカップル向けカメラマン。

その間に操縦野郎がシャンパンをついでくれた。

俺を辱めたのは許せんけど、ありがとよー。

そのまま迎えに来ていたバスに乗り、(この時も「お前は歩いて帰れ!はははー」とか言われた by操縦野郎)

ホテルに戻り、2日目グリーンツアーの準備をした。

続く

本当に今でも思い出す。行きたいなー

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