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【起業編】2020年の振り返り

今年も残すところあとわずかになりました。
2020年の終わりに、1年の振り返りをしたいと思います。

2020年の3つの出来事

1. 猫を飼い始めた

2020年8月に、我が家に猫がやってきました。(名前はチャムです)
実家では犬を2匹飼っていたため断然犬派でしたが、猫との生活にトライしました。結果、猫めちゃくちゃ可愛い・・・あの自由さが本当に可愛い・・・圧倒的な癒しになりました!

これを書いている後ろにもチャムがいます。

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けど、壁紙をここまでボロボロにするものかとびっくりしました。退去の際の精算が怖い。とにかく怖い。

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2. 初めての資金調達

もう一つは、9月に実施した資金調達です。以前にも、OpeNetworkLabからの出資は受けていましたが、自分で投資家をまわる資金調達は初めてでした。初めてにも関わらず、コロナが直撃しまとまりかけていた話が振り出しに戻るとか、企業価値(バリエーション)が予想より下がるなど、トラブル続きの資金調達でした。

今となっては、コロナ渦において資金調達をまとめることができたことが、この先の調達において強みになると思っています。

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介護士のシェアリングサービス「イチロウ」を運営する株式会社LINKが、シードラウンドで6,500万円の資金調達を実施。

実際に資金調達をした感想は、入金を確認した瞬間から次のラウンドのことしか頭にありませんでした。「やっとスタートラインに立った!」という感動は全くありませんでした。投資家の方々の期待、世の中の期待にどう応え、次のラウンドに進むか、これしかありませんでした。

そして、その瞬間に大きな反省をしました。
それは、「大きな絵が描けていなかった」こと。イチロウを通して作りたい未来が定まっていなかったことです。資金調達が目的化し、イチロウが作る未来の解像度が低いことに気付きました。

調達にあたって、投資家へイチロウという事業の可能性と成長を示してきました。しかし、足元のことばかりで、「なぜイチロウが介護の世界で必要とされるべきか」を5年、10年後の未来を見据えて説明できていませんでした。

そのため、お金は入ったのにどこにどう使うべきかの「決断に苦労」しました。舵取り役として、決めることにとてもエネルギーを使いました。
目指すべき山を決め、コンパスと地図を持っていれば、一歩一歩を自信を持って進むことができます。スタートアップとして、山の登り方は変わることはありながらも、登るべき山を定めてブラさないことの重要性を感じました。(特に我々のような業界特化のスタートアップにとっては重要だと)

「介護をする人も受ける人も幸せな世の中を」

今、我々が成すべきことは、人が幸せな最期を迎えられる世の中にすることだと思っています。介護が必要になっても幸せな最期を迎えられる世の中にすること。そのためには、自宅で最期を迎えられる環境を作ることであり、これを支える家族や介護士をエンパワメントすることだと思っています。

来年以降も、この大きな山を登るという想いをブラさずにイチロウを成長させ、介護系スタートアップとして一つ一つ階段を登って行こうと思っています。

3. 東京でのイチロウのスタート

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最後は、名古屋だけでなく東京でもイチロウをスタートさせたことです。

結果から言うと、東京でのイチロウは順調すぎるものでした。10月の本格スタート後の2週間で名古屋の売上をこすなど、東京マーケットの大きさを感じました。東京での可能性を感じたことと同時に、大きな課題を認識することにもなりました。

一番大きな課題は、定期利用してくださる方々の満足度が低いことでした。名古屋でも同じような事例がありイチロウの大きな改善点です。単発のスポット介護にはない、定期かつ長時間の自宅介護の難しさです。ここを解決しない限り、イチロウの継続的な成長は見込めないと感じています。

ここについては、来年以降も名古屋と東京の2ヶ所で仮説検証を繰り返しながら改善していきたいと思っています。

1年のまとめ

まとめとして、怒涛の1年の中で個人的に一番大きな学びについて。
それは、「PMFは何層にも重なった改善の積み重ね」であることに気づいたことです。

PMFとは、提供するサービスが市場、お客様に受け入れられている熱狂している状態と言われています。PMFするためには、仮説と検証を繰り返すことであり、「PMFは何層にも重なった改善の積み重ね」なんて当たり前のことですが、実際に試行錯誤をしてみて理解できた気がします。

イチロウにおいては、
(1)要介護者の家族や登録するヘルパーへ知ってもらい利用してもらうための「マーケティング」
(2)ご利用者に満足いくサービスを提供するための「オペレーション」
(3)サービスを効率化、満足度を最大化させるための「システム」
この3つがビタっとハマる必要があります。

この3つの中にも様々な要素があり、一つずつ仮説検証を行いフィットさせるために細かな改善というチューニングを行うことの結果、PMFに繋がるのだと感じました。斬新なビジネスモデルに基づいてシステム開発を行い、お客がつくという単純なものではなく、本当に小さな改善を続けていくことなのだと感じました。PMFについて本で読み頭で理解することと、実際にやってみて心で理解することには天と地ほどの差があるような気がしています。

来年以降も、イチロウが提供する価値を磨きに磨き、たくさんの人たちへ届けられるように、一発逆転のホームランを狙いながら小さな改善を繰り返していきたいと思います。

さいごのさいごに

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さいごに、メンバーへの感謝の言葉で締め括ろうと思います。
今年1年で、3名の社員と8名の業務委託のメンバーが増えました。
昨年の今頃には想像していませんでしたが、たくさんの方々の想いと行動によってイチロウをここまで成長させることができました。つくづく1人でできることがいかに小さなことかと感じています。

来年の今頃は、予想通り成長すれば30名程度のメンバーに増えているはずです。イチロウが作る未来に共感してくれる方々を加えながら、どんどん大きなチャレンジをしていきたいと思っています。

今イチロウを支えてくれているメンバーへの感謝と、これから出会っていくメンバーへの期待を込めて、2020年を締め括りたいと思います。

みんなありがとう!
来年もワクワクする仕事をしましょう!

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