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PCの選び方〜スペック表からは分からない注意点 その2〜

▼前回までのあらすじ

 前回は「スペック表からは読み取れない点」として「画面の見た目」について触れました。

 今回は「キーボード、ポインティングデバイスの使いやすさ」について触れようと思います。今回についても、キーボードやポインティングデバイスの交換が出来ない、ノートPCを対象として書きます。

▼キーボードの使いやすさ

 前回の画面と同じく、キーボードについてもスペック表からは読み取れない部分があります。まずは「キーボードの配列」です。フットプリントの小さなノートPCの場合、一般的なJIS(日本語)配列やUS(英語)配列から更にキーが減らされていたり、特殊な配列になっていることが往々にしてあります。こういった特殊な配列のキーボードだと、慣れるまで誤入力が出がちだったり、キーボードによる入力作業にストレスを感じてしまう可能性があります。また、海外メーカーのノートPCの場合、US配列を強引にJIS配列にしたようなものもあるので、これについても注意が必要です。
 キーボードの使いやすさという点では、キーボード自体の構造も結構な影響があります。打鍵した時にふにゃっとした感じがしたり、かちっとした感じがしたり、この辺りは打ちやすさという観点とは別に、使う人の好みというものも影響してくるかと思います。ですのでキーボードについても、極力、製品を実際に触って確かめることが大切だと思います。

▼ポインティングデバイスの使いやすさ

 キーボードの次はポインティングデバイスについてです。ポインティングデバイスとは、マウスカーソルを移動させるデバイスといえばわかりやすいでしょうか。マウスやトラックパッド、トラックボール、トラックポイントのことですね。ほとんどのノートPCのポインティングデバイスはトラックパッドになるかと思います。スペースに余裕のある環境であれば、使いやすいマウスなどを使えば問題ないのですが、中々そうもいかない場面が出てくることもあると思います。そういう場合には、トラックパッドの使いやすさが重要になってきます。
 トラックパッドで大切なのが、トラックパッドの大きさ、タッチの感度、触り心地あたりになると思います。トラックパッドが大きければ、マウスカーソルを大きく移動させるのが楽ですし、複数の指を使ったジェスチャー機能も使いやすい傾向にあります。タッチの感度については、感度が良すぎていたり悪すぎていたり、自分のフィーリングに合わないというものです。触り心地については、良し悪しというよりも好みの面が大きいですね。ですので、ポインティングデバイスについても、キーボード同様に実際に製品を触ってみることが大切です。

▼余談

 おまけとして、自分がチョイスする際に拘っている点をいくつか挙げたいと思います。

・キーボードについて
 キーボードは選択できるのであれば「US配列」を選ぶようにしています。これはシンプルに、メインで使用しているデスクトップPCでUS配列のキーボードを使用していることが理由です。元々は仕事でUS配列のMacを長らく使っていた影響と、コーディング作業でアルファベットを入力することが多かったりもしたため、US配列を好んで使っています。打鍵感が好きなのはThinkPadのキーボードです。

・ポインティングデバイスについて
 これについては機種による問題ですが、ThinkPadのトラックポイントを好んで使用しています。トラックポイントは慣れというかコツを掴むまで結構苦労するので、あまり人気が無いのでは…と思っています。しかしながら、昨今のThinkPadはトラックポイント+トラックパッドという構成になっているため、トラックポイントが苦手な人でも、割と普通に使えると思います。ThinkPadはノートPCでありながら、複数のポインティングデバイスを備えるという中々に稀有な存在です。ちなみにメインのデスクトップ環境では、ケンジントンのトラックボールをメインに使い、サブでロジクールのマウスを使用しています。ポインティングデバイスそれぞれに得手不得手があるので、シーンに合わせて使い分けています。

▼最後に

 前回と今回の2回に亘り、スペック表からは読み取ることが出来ない「画面の見た目」「キーボード、ポインティングデバイスの使いやすさ」について書いてみました。こういった点について、あまり意識していなかったという方もいるのではないでしょうか。しかしながら、ストレスを感じながらも結局は「慣れてしまう」ということが多いです。そして、いつしかそれが当たり前になってしまうと思います。とはいえ、慣れるにしても、ストレスが極力無く、使いやすいものを使い続けた方がハッピーだと僕は思います。ノートPCだと全ての条件を満たすものというものは中々無いので、どこかしらを妥協しなくてはならないと思います。その中でも、どこを最重要視するのかなどを考えて製品をチョイスするのが大切ですし、なによりも選ぶ楽しさがあるのではないかと思います。

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